バイクは何かのきっかけで突然アクセルが戻らない、戻りにくいというようになってしまうこともあります。
アクセルの動作についてはワイヤーなどで行われているのですが、その多くはワイヤーの錆などによる動作不良が多いのですが、他にも原因は考えられます。
今回はアクセルが戻らなくなった、戻りにくくなったということの原因について解説をしていきます。
エンジンを切ってアクセルが戻らない原因を確認する
アクセルが戻らない、戻りにくいというときに原因の切り分けをしなければいけませんので、まずはエンジンを切った状態でアクセルが戻るのかどうかを点検します。
エンジンを切った状態であればバイクは単なる金属の塊となるので、そのときにアクセルがまだ戻らないというときには
- アクセルのワイヤーの錆
- スイッチボックス内でワイヤーが噛んでいるなど取り回しの問題
- アクセルグリップのグリス切れ
この場合にはワイヤーへの注油、あるいはワイヤー自体の交換を行うことが必要となります。
またついでにアクセルグリップへのグリスアップをしても良いでしょう。
ただアクセルのワイヤーもエアクリーナーボックスなどの取り外しも必要となるので、なかなか面倒に感じることも多いです。
アクセルワイヤーの遊びと戻らない原因
またアクセルが戻らないという現象が出るときにワイヤーの遊びがきついということも原因となることもあります。
この場合には遊びを少し多く調整すればスムーズに戻るようになります。
エンジンをかけるとアクセルが戻らないときの原因とは?
上で紹介してきた原因というのはエンジンを切った状態のことですが、ではエンジンをかければアクセルが戻らないというときにはどのような原因が考えられるでしょうか?
アクセルのワイヤーをたどっていきますとやがてバイク内部のキャブレターなどに取り付けられています。
- キャブレター本体に原因がある
- スロットルリンクのリターンスプリングの故障
- セッティングに原因がある
というようなことが原因といえます。
このエンジンをかければアクセルが戻らない、戻りにくいというのはやや調整をしなければいけませんので自信がないという場合にははじめからバイクショップに持ち込むほうが良いと思います。
アクセルが戻らないときに直りやすい方法とは?
今回のような症状を出すバイクの場合にはある程度の年数乗っていたり、あるいは前回アクセル関係を整備してからある程度の年数経過しているというようなことが多いはずです。
この場合にはその多くの原因がワイヤー回りの錆、ささくれ、注油切れということが原因のことが多いです。
単なる注油切れというケースもありますが、特に錆が出ているというような場合にはその上から注油するのでなくワイヤー自体を交換したほうが良いです。
そのため今回の中でもエンジンを切ってもアクセルが戻らないというときにはワイヤー自体を交換してしまうというのが1つの解決法となることが多いと思います。
アクセルワイヤーへの注油方法
上でも少し触れましたがアクセルワイヤーへの注油方法について紹介しておきます。
- アクセルワイヤーへの注油でタンク、エアクリーナーボックスが邪魔になるのであれば取り外す
- キャブレターについているワイヤーを外す
- アクセルからもワイヤーを外す
- ワイヤー内に注油する
- ワイヤーの逆側からオイルが出てくるのを30分ほど待ち、余分な油分を抜く
- その後取り外しと逆の手順でワイヤーをキャブレターとアクセルに取り付ける
手順としてはこのようになるのですが、クラッチワイヤーよりも取り外しの手順が増えるので多少面倒で難しいかもしれません。
また車種によってはエアクリーナーボックスの取り外しなども必要となるのでやはり自信がなければバイクショップに持ち込むようにしてください。
注油工賃は3000円程度になるかと思います。
ハンドル交換後にアクセルが戻らなくなる
またハンドル交換をした後にもアクセルが戻らないということも起きることもあります。
おそらくアクセルが戻らないということで自分でハンドル交換をしたと思うのですが、
- ワイヤーが引っ張られてしまっている
- ワイヤーの長さが不足するようになってしまっている
- アクセルホルダーの取付けに不具合が出ている
などというのが原因となっていることが多いです。
アクセルホルダーのネジを緩めて、アクセルが戻る位置で再びネジを締めるというような作業ももう一度確認してみてください。
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