バイクのアクセルも遊びの調整というのはありすぎても、なさすぎても不具合が出たり、またときに危険性さえも出てきます。
今回はバイクのアクセルの遊びの調整について解説をしたいと思います。
アクセルの遊びがなさすぎるのは危険?
アクセルの遊びをなくすことでハンドル操作ですぐに反応するというメリットはあります。
ただ遊びをなくすことで反対にデメリットもいくつかあります。
- ハンドルをフルに切ったときにワイヤーが引っ張られてエンジン回転数が上がってしまう
- アクセルワイヤーが切れやすい
- 反応が鋭くなって事故を起こす人もいる
長くバイクに乗る人になるとアクセルの遊びをなくすようになる人も多いわけですが、特に不具合や危険も感じないかもしれません。
ただショップによってはアクセルの遊びを元に戻すようにするところも出てきます。
アクセルの遊びをなくすことでの危険性というのは上のようなものなどですが、重要なことは
- アクセルの遊びへの正しい理解
- その上でアクセルワークを正しく行えるか?
ということだといえます。
ショップ側としてはライダーの知識を知らないために一律に遊びをなくすのは危険とアドバイスするわけです。
アクセルの遊びが多すぎる!簡単に調整できる?
逆にアクセルの遊びが多すぎるというのも、アクセルを回してもなかなかバイクが反応しないというようなデメリットもあります。
- アクセルからワイヤーが出ている箇所を確認する
- その付近にネジがあるのでそれを回すことで遊び調整はできる
- アクセル方向に回すと締まり、シートの方向に回すと緩まる
今回はアクセルの遊びをやや少なくするということなのでアクセル方向にネジを回すと良いでしょう。
自信がなければショップに持ち込むことで遊び調整もしてもらえますが、アクセルの遊び調整はこのようにかなり簡単なのでさすがにもったいないかもしれません。
バイクのアクセルの遊びはどの程度が無難?
車種によっても多少違うのですが、一般的に説明書などを見るとアクセルの遊びというのは3~5ミリという程度が推奨されていることが多いと思います。
私のおすすめですが、
- 一般的には遊びは3~4ミリ程度がおすすめ
- 反応を鋭くしたいときには3ミリ
というように調整しています。
それよりも遊びをなくして反応を出したいときには2ミリという考え方もありますが、私も含めてショップでは整備不良やその他の責任問題もあるので規定外の遊びには調整の代行はできないというようになります。
実際には説明書では3ミリが限界となっていても多少反応が悪いので、それよりも少なくしたいという人も多いことは理解しています。
その場合には遊び調整は簡単なので自己責任となってしまいますが、ショップの帰りに調整をきつくすれば良いと思います。
何もしていないのに突然遊びが大きくなる!その原因とは?
バイクの年数が経過してくると遊び調整をしていないのに突然アクセルの遊びが大きくなるというようなことも起きることもあります。
ショップに調整してもらっても遊びが急に多くなる原因はよくわからないかもしれませんが、よくある原因としてはワイヤーの劣化があります。
そのため既存のワイヤーで遊び調整をして終わりではなく、ワイヤーが突然切れるということもなくはないのでワイヤー自体の交換をしておいて欲しいと思います。
突然ワイヤーが緩まるのは切れる前兆の症状ということもしばしばあるのです。
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