新車であればそういきなり整備しなければいけない箇所というものが存在しないといって良いです。

しかし中古バイクを購入したときには納車整備するべき箇所というのは出てきます。

あまりバイクの中古車事情に詳しくないとショップ側や前所有者がそのあたりの納車整備をしているものだろうというイメージの人もいるかもしれませんが、そうではない状態のバイクが届くこともあります。

 

中古バイクは納車整備されて届くもの?

 

法律的、あるいは中古バイクのマーケット的ルールからしますと現状渡しという慣習もあるので極論をいえばまったく納車時の整備もなく購入者にバイクをそのまま渡しても良いのです。

そのため

 

  • 故障のパーツ
  • 劣化したパーツ
  • 不具合

 

などがあるまま中古バイクが届くといったことも珍しくありません。

ちゃんとしたバイクチェーンから中古バイクを買えばまだ少しは安心ですが、その納車整備の状態というのは店側や売る側の良心やモラルにも関係してきます。

ひどい中古バイクだと購入後すぐに故障して、購入費用よりも高い修理費がすぐに必要となるようなことも珍しくありません。

 

中古バイクで特に納車整備するべき箇所とは?

 

実際の中古バイクの事情や状況というのは上のようなものですが、理想的に中古バイクの納車整備をしておくべき箇所とはどのようなところになるでしょうか?

 

  • ブレーキの点検(ブレーキパッド、ブレーキフルード)
  • プラグ交換
  • タイヤ交換
  • エンジンオイル交換

 

あとはできれば点検し、劣化や摩耗があれば交換したい部品もあります。

 

  • バッテリー
  • 冷却液の補充など
  • チェーンとスプロケット
  • キャブレターのオーバーホール
  • フロントフォークのオーバーホール
  • ワイヤーなどへの注油
  • 各種のグリスアップ
  • ネジの緩みの点検や締め直し

 

上のようにブレーキ回りは故障や不具合だけでなく運転者の命にも直結するので絶対にパッドの摩耗などは点検するべきといえます。

タイヤも同様の理由から納車整備するべき箇所といえます。

エンジンオイルも走行しなくても紫外線で劣化し、劣化したオイルで走ればエンジンを痛めるのでやはり点検や交換するべきパーツといえます。

 

納車整備と中古バイクのエンジンの異音

 

すでに契約してしまっていればどうにもなりませんが中古バイクのときには初期状態からエンジンの異音や不具合も出ていることもあります。

 

  • エンジンをかけておくと異音がする
  • アイドリングが不安定

 

バイクに詳しい人であれば購入前にこのあたりもチェックするので手を出さないバイクといえますが、最悪このようなバイクに手を出してしまったときにはエンジンの整備も必要となってきます。

エンジンのオーバーホールもありますが、どこまでオーバーホールするのかで費用もかなり違ってきます。

状態が悪いエンジンのときにはエンジンの交換のほうが早く、しかも安くすむこともあるでしょう。

 

中古バイクの納車整備と修理費の負担

 

新車であれば2年など比較的長い期間の保証がつきますが、中古バイクでは1ヶ月というようなかなり短い期間となってきます。

ひどいときには保証期間がないというようなこともあります。

上のようにネット上などで信用できそうなショップやバイクであっても納車整備がいい加減だったり、またそもそもバイクの状態が悪いものを摑んでしまうということもあります。

保証期間も短く、保証のないときに渡される前にすでに状態が悪かったということが発覚するのも中古バイクの特徴でもあります。

このようなときには明らかにショップ側に整備不良などがあっても修理費の負担はまず自己負担となることも多いです。

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