多くの車種のバイクで採用されているディスクブレーキですが、パッドの摩耗は走行距離におよそ比例しておきてきます。
ブレーキパッドは車検義務のないバイクでも定期的に交換して大きなトラブルにならないようにしていきましょう。
ディスクローターとブレーキパッドの交換時期
ブレーキパッドが摩擦などで摩耗してくるのは知っているという人は多いかもしれませんが、ディスクローターも摩耗することもあるので合わせて点検や交換するようにします。
ブレーキパッドがディスクローターを挟み、それによってブレーキをかけるのでやはり2つとも摩耗する可能性があるわけです。
- ブレーキパッドの交換時期 走行距離1万キロごと
- ディスクローターの点検時期 走行距離5000キロごと
に行っていくと間違いはかなり少ないはずです。
ディスクローターとブレーキパッドの点検方法
異音などがするようになったときにこの2つのパーツをどのように点検するのかについて解説します。
ブレーキパッドの点検方法
- ブレーキキャリパーをのぞきこむ
- パッドの厚さが2ミリ以下ならパッドの交換時期と判断する
ディスクローターの点検方法
- 目視によって歪みや傷がないかを点検する
- 本来平滑であるパーツなので1ミリほどの段差があれば交換するほうが良い
- 浅い傷であればサンドペーパーで研磨し、深い傷であればローター自身の交換をする
というようにします。
通常ディスクローターはバイクよりも寿命が長いパーツですが、何かのときに深い歪みや傷となります。
そのときにだけ交換も考えないといけないという認識を持っておくと十分です。
ディスクブレーキに錆が!どうすれば良い?
湿気の多い場所や、バイクの駐車場に雨が直接当たるというような場合にはディスクブレーキが錆びてくるというようなこともあります。
通常ちょっとした錆であればそのまま乗っていても特に問題のないことも多いですし、またブレーキをかけることでその錆の箇所が取れるというようなこともあります。
それでも錆が取れないときには
- ブレーキのときに摩擦が加わるところは何もしない
- それ以外の箇所はサンドペーパーでこすって錆を落とす
というようにします。
ブレーキパッドの交換方法
どうしてもブレーキパッドを自分で交換したいという人もいるかもしれませんので、その交換手順も紹介します。
- レンチを使ってブレーキキャリパーを外す
- キャリパーにあるサポートボルト(パッドピン)を抜く
- ブレーキパッドを外す
- ブレーキキャリパーの内部に汚れがあればブラシで掃除する
- この掃除ではクリーナーは厳禁。グリスなどを流してしまうこともある
- なじみを良くするために新しいブレーキパッドをサンドペーパーで磨く
- 新しいパッドの裏面とパッドピンにグリスを塗る
- 新しいパッドを取り付ける
慣れれば40分ほどで終わる作業ですので、そこまで難しい作業ではありません。
手が汚れたり、傷をつけてしまうこともあるのでナイロン製の手袋などをして臨みましょう。
ブレーキパッド交換の工賃
ブレーキパッドの交換を自分でできそうにない、またはしたくないという場合にはバイクショップで交換してもらいます。
その工賃としては
- ブレーキパッドのパーツ 1枚2000~6000円
- ブレーキパッド交換の工賃 5000円前後
となります。
パッド自体はまず純正をおすすめします。
安いとパッドの劣化や摩耗が早いともいいきれないのですが、純正がまず一番無難ではあります。
ブレーキパッドから異音!よくあるその原因とは?
ブレーキパッドからシャリシャリなどというような異音がしてくることもよくあります。
その原因はいくつかありえますが、
- パッドを長く交換していないときにはブレーキパッドが摩耗してきている
- 最近パッドを交換したばかりのときにはまだパッドがなじんでいない
- どちらにも該当しないときには他の原因も考えられる
3つめの他の原因としては
- パッドがやや摩耗したことでバリが出ているだけ
- パッドの当たりが悪い、スラッジが音を出している
- サポートピンのグリスが古くなっている
- ディスクローターの歪みなど
- パッド取り付けにミスがあった
というようなことが考えられます。
1つめはすぐにパッド交換をするべきで、ローターまで損傷が及ぶと修理費が余計にかかるのですぐにバイクショップに行くようにしましょう。
2つめは念のためにバイクショップに相談しても良いのですが、通常しばらくバイクに乗っていればなじむようになって音はしなくなるはずです。
3つめのローターの歪みについては上で紹介した方法でローターの歪みがないかをチェックしてみてください。
それ以外の原因についてはミスでなければ深刻なケースは少ないので、しばらく様子を見てそれでも音が消えないときには上のような原因でどれに該当しているのかバイクショップに見てもらうようにしましょう。
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