スロットルバルブというのはキャブレターにあるパーツの1つです。
バイクに乗っていくとやはり汚れてくるようになりますが、汚れがひどくなり固着するようになると一定の症状を出すようになってきます。
スロットルバルブとは?
スロットルというのはアクセルと同じような意味で使われることもあります。
スロットルの機能としては
- スロットルを開閉する
- スロットルワイヤーがその開閉によって作動する
- スロットルバルブが開閉する
- その開閉に応じて混合気が送られる
- エンジンが動く
というような順番に動作するようになります。
スロットルバルブの汚れや固着での症状
上のようにスロットルバルブというのはエンジンの作動と関係するのですが、このパーツに汚れがたまり固着などを起こすと
- アイドリングが不安定になる
- 出力が落ちる
- 信号待ちなどでエンストする
- アクセルを回しても回転が上がらない
- セルを回してもエンジンがかかりにくい
というような症状が出てきます。
スロットルバルブの固着を分解しないで直す方法
後述しますように分解清掃するのが一番ですが、まずは様子見としてクリーナーで軽く洗浄して様子を見るという方法もあります。
ただスロットルバルブの固着にはいくつかの原因があって、それによって固着解消に効果のある方法が違ってきます。
通常の固着
- ワコーズの潤滑剤をバルブに吹き付ける
長期間の放置による固着
- キャブクリーナーを吹き付ける
- 強い固着であれば原液タイプのキャブクリーナーも使ってみる
どちらも20、30分ほど放置しなければ固着が取れてきませんので、やや時間に余裕をもって様子を見るようにしてください。
また意外と繊細な箇所でもあるのであまり力を入れすぎて引っ張るなどの作業をしてはいけません。
この方法でも固着に効果がなければ分解洗浄をします。
スロットルバルブの清掃、洗浄方法
スロットルバルブ自体の汚れは簡単に清掃できますが、その前にスロットルバルブが露出するまでにパーツを取らないといけません。
そのためバイクに自信がなければ自分でスロットルバルブの洗浄をしないほうが良いといえます。
- タンクを持ち上げる
- エアクリーナーボックスを外す
- スロットルバルブの汚れを確認し、清掃する
となります。
スロットルバルブの清掃はクリーナーキャブなどを吹き付けてその後に拭くのですが、汚れがひどいと1度でなく何度か清掃が必要となります。
最近エンジンの回転が上がらないというような症状のあった人は回転数が新車時代を思い出させるような状態にまで回復することもあります。
スロットルバルブ?ワイヤー?トラブルの原因はどっち?
スロットルバルブとワイヤーの不具合ではかなり似た症状を出すので最初はどっちに原因があるのかはわかりません。
通常はまずワイヤーを疑うのですが、ワイヤーに原因があるかどうかの特定方法としては
- ワイヤーとキャブレターとがつながっている箇所を探す
- その箇所のスロットルワイヤーが動くかどうかを点検
動くようであればワイヤーが切れていないかなどの状態も確認します。
ワイヤーを交換すればスロットルが元に戻ることもあります。
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