バイクの鍵穴はある日突然のように回らないなどの不具合が起きることがあります。
鍵穴がおかしくなると修理して復元しなければバイクで走ることもできませんが、やってはいけない修理方法も存在します。
今回はバイクの鍵穴の不具合とその修理方法について解説していきます。
鍵穴にキーをさしても回らない!その原因とは?
キーが回らないようになるのは
- キーの摩耗
- 鍵穴の摩耗
- 鍵穴の錆や異物
- ハンドルロックの潤滑不良
といった原因が多いです。
キーの摩耗であればサブキーを使うと回るようになることもあります。
鍵穴が回らないときにCRCは危険?
鍵穴が回らないのは潤滑が悪いと判断すればCRCを吹き付ける人もいますが、まずやめたほうが良いです。
たしかにその直後は鍵穴の状態が良くなるのですが、鍵穴の中にあるホコリに油分が混ざります。
そしてホコリはヘドロ状のペーストのようになり固着してしまいます。
こうなると鍵穴の交換をするしか方法はなくなるので鍵穴にはオイル成分を含む潤滑剤は使わないようにしてください。
- 鍵穴専門の潤滑剤
- パーツクリーナー
といったものを鍵穴には使うようにしましょう。
このようなものでホコリが取れて、その後にグリススプレーを軽く入れておくと潤滑も良くなるはずです。
鍵穴の修理費用はどの程度?
シリンダーの摩耗などであれば修理というよりもシリンダーごとの交換による方法しかありません。
そのためパーツ代と工賃とがかかってくるのですが、鍵穴の交換で問題となるのがどこまで交換するのかということです。
エンジン始動時の鍵穴だけの交換
- パーツ代、工賃は安くなる
- しかしシート、ガソリンタンクの鍵で使うので今までの鍵も携帯しなければいけない
シート、タンクの鍵穴も変更する
- パーツ代、工賃は倍ほどになる
- 携帯する鍵の本数は1本で済む
というようになります。
修理費用が出せないときにはエンジン始動時の鍵穴だけを変更するしかありませんが、このときはパーツ代と工賃を含めて18000円前後となってきます。
シートやガソリンタンクの鍵穴も合わせて交換するのであれば3万は超えてくるかと思います。
鍵の摩耗と合鍵の作成
鍵穴でなく鍵の摩耗が原因というときにはまずサブキーで回せるかどうかなど確認をします。
サブキーがないときにはその手元にある鍵の鍵山がすり減っていることや、鍵が曲がっていて作動しないということが考えられます。
その場合には鍵屋に依頼して鍵山の調整をしてもらうといった対応もしてもらえます。
- 鍵穴に合う鍵山に調整してもらう
- 同時に合い鍵も作ってもらう
鍵穴や鍵の不調でバイクショップに行くという修理方法もありますが、この場合には上でもいいましたが主にシリンダーと鍵の交換といった対処法となります。
シリンダーが劣化していればその方法で良いのですが、単に鍵の問題であれば鍵屋に依頼することで改善することもあります。
鍵穴に鍵が入りにくい、刺さりにくい!どう修理する?
鍵が回らないという他に、鍵穴にも入りにくいということもあります。
この場合の原因としては
- 鍵が曲がっている
- 鍵穴が変形などを起こしている
- 鍵穴に異物やゴミが入っている
というようなことが考えられます。
鍵が曲がっているなどであれば鍵屋に相談すれば直るのですが、シリンダーに問題があれば上で説明しました洗浄方法やシリンダーごとの交換が必要となってきます。
鍵穴に鍵を刺したまま折ってしまった
バイクの鍵も意外と簡単の折れることもあります。
今回のように鍵が回らないということで少し力を入れてみれば折れたということもあるかと思いますが、このときには
- 細かいマイナスドライバーを2本使って折れた鍵を抜き取る
- あるいはピンセットで折れたものを抜き取る
- 折れた鍵を持って鍵屋に行きスペアキーを作ってもらう
鍵が途中で折れてしまうとシリンダーごと交換が必要ですぐにバイクショップに行くという人もいるかもしれませんが、まずは上のような方法で抜き取れるかどうかを試してみてください。
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