バイクの電装関係のパーツにイグナイターというものがあります。
レギュレーターとよく似ていて混同しやすいわけですが、今回はイグナイターの役割や故障時のことについて解説をしていきます。
イグナイターとは?その役割とは?
イグナイターとはエンジン点火で重要な役割を果たすパーツです。
イグナイターはセミトランジスタ式、フルトランジスタ式で電子制御回路の動きをする部品の総称を指すこともあります。
イグナイターの役割というのは
- スパークプラグへの電気信号を送るのが主な役割
- クランクの回転信号をもとに点火のタイミングを決定し、最適な火花をスパークプラグに飛ばすように制御する
という、スイッチのようなものになります。
レギュレーターとイグナイターの違いとは?
レギュレーターとの違いもよくわからないことの1つといえますが、レギュレーターは充電系のパーツです。
点火系のイグナイターとはジャンルが違うパーツといって良いです。
レギュレーターの役割というのは
- 電気を交流発電から直流に整流する役割を担う
- バッテリーへの電圧を一定に保つ役割
というような役割を持ちます。
CDIとイグナイターとの違いとは?
またCDIともよく混同してしまいやすいのですが、簡単にいえばイグナイターの1つにCDIがあるというようにいえます。
ただし現在はイグナイターとCDIとはほぼ同義で使われることも多いというようになっています。
- イグナイター 点火装置
- CDI コンデンサー式点火装置
- TCI トランジスタ式点火装置
車種によってイグナイターかCDIのどちらかしかつかないようになっています。
イグナイターは高温で故障することもある?
イグナイターは経年劣化もありますが、他にも
- 熱
- 湿気
などでも急に不調になることもあります。
真夏の渋滞などで高音になりイグナイターが不調になるということもありえます。
イグナイターの故障で出やすい症状とは?
イグナイターが故障すると一定の症状は出てくるのですが、イグナイターの故障が原因かどうかを断定するのはなかなか難しくなっています。
- エンストする
- エンジンの始動は問題ないものの、しばらくするとエンジンが失火する
- エンジンが冷えると復調したようになる
- 加速不良
- 出力不足
イグナイターの故障でのエンストは程度によって低回転時、高回転時のどちらに出てくるのかわかれてきます。
イグナイターの故障としては高回転時に失火してエンストするほうが重症といって良いです。
イグナイターの故障かどうかを特定する方法とは?
上でもいいましたがイグナイターの故障が疑われる症状は他のパーツの劣化でもよく起きますので、かなり症状などから判断するのは難しいといえます。
ケースによってはエンジンの再始動をすれば普通なのでイグナイターの故障を疑わないでそのまま走行してしまうこともあります。
イグナイターの故障を断定するにはやはりテスターが必要です。
テスターがないというときには
- 新品のイグナイターに交換して様子を見る
- バイクショップに持ち込みテスター計測をする
というようにしなければいけません。
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