バイクではエアクリーナーといってエンジンに送り込む空気をきれいにする重要なパーツがあります。
エアクリーナーには乾式と湿式とがありますが、一定期間ごとに掃除や交換をすることが必要となります。
ただバイク初心者ではしばしばあまり重要なパーツではないと誤認し、エアクリーナーを外してないままに運転をしてしまうこともあるかと思いますが、この場合にどのようなトラブルとなりえるのかについて解説をしたいと思います。
エアクリーナーのバイクにおける役割とは?
エアクリーナーとは文字通りにエンジンに送りこむ空気をきれいにするためのパーツです。
砂、ホコリなどをエンジンに届くのを防ぐ役割があります。
その証拠に下のページのようにエアクリーナーを適切な間隔で掃除しようとすればかなり汚れがたまっているのを確認できると思います。
逆にいえばエアクリーナーがない状態でバイクを走らせれば、このようなホコリ、砂やその他の汚れをエンジンに到達させてしまうということを意味します。
エアクリーナーなしのほうがバイクの馬力は上がる?
たまにバイクの馬力が上がるという話を聞いてエアクリーナーを取ってしまう人もいます。
しかしバイクは空気だけで前進する力を得ているわけではありませんし、ガソリンとのバランスが悪くなることでかえって遅くなる可能性もあります。
また仮にバイクの馬力が上がったとしても気のせいかどうかわからないほどの微妙な程度ですので、リスクを考えれば到底割に合うほどでもありません。
またすでに説明しましたようにホコリなどの影響でエンジンを痛める原因ともなるのでまずおすすめしません。
エアクリーナーがない状態で走行すればエンジントラブルになる?
エアクリーナーはなくてはならないパーツですが、数キロ程度エアクリーナーなしで走ってもすぐに何かのエンジントラブルになるということもないと思います。
- 砂漠
- ホコリの非常に多い道路
といったエリアを走るのであれば話はまた違ってきますが、日本でよくあるような都市部の舗装された道路であればすぐにエアクリーナーがないからといってすぐに何かトラブルになるということは考えにくいです。
エアクリーナーなしでエンジンに入り込むものとは?
上でもいいましたようにホコリなどがエアクリーナーのない状態ではエンジンに入り込む可能性もあります。
他には天気にもよりますが
- 雨などの水
- チリ
- 砂や小さな石
- 虫
などというようなものも入り込むこともあります。
水に関してはエンジンによって蒸発するので問題はありませんし、チリなども排出されることも多いです。
問題は小石のようなもので、これが入り込むとアイドリング状態にしたときに石が金属に当たるような音がするようになります。
そのため割合期間や距離を長くエアクリーナーなしで走っていたときには音を聞いてみてください。
異音がしなければセーフといったことになります。
エアクリーナーなしで走ったことで明らかに状態が悪くなった
ただエアクリーナーなしで走ったことで明らかにバイクの状態が悪くなったというようなこともあるかと思います。
この場合にはエンジンを分解して、中に入り込んだものを除去しなければいけませんのでその工賃も相当なものになります。
エンジンの交換をするのとあまり違わないような工賃となることも多いので、個人的にはあまり現実的ではないと思います。
バイクの乗り換えの選択肢がないのであれば、エンジンごと交換するほうが良いと思います。
エアクリーナーなしで走行したときにはエンジンオイル交換で効果がある?
エアクリーナーなしで走ってしまったというときに
- エンジンオイルを交換してみる
- エンジンオイルに添加剤を入れてみる
というような解決法を聞いたことのある人もいるかもしれません。
しかし結論からいいますと両方とも効果はありません。
添加剤では車体内部の傷を修復するという効果をうたうものもありますが、もともとエンジンオイルというのは緻密な計算によってバランスを整えたものです。
そのバランスを崩す可能性もありますし、また品質の良くない添加剤もあるので、かえってエンジンを痛めてしまうことも考えられます。
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