倒立フォークについてよくわからないという人がいるかと思います。
正立フォークとの違いを中心にできるだけわかりやすく解説をしたいと思います。
倒立フォークとは?
正立フォークとも見た目がまず違ってきます。
倒立フォーク
- インナーチューブが下部、アウターチューブが上部
正立フォーク
- インナーチューブが上部、アウターチューブが下部
見た目的にチューブの位置が逆になっているという点が最もわかりやすい違いとなります。
この見た目の違いから以外と機能面での違いもあります。
倒立フォークと正立フォークのメリット、デメリット
倒立フォークのメリット、デメリット
- 事故をしてもフォークが曲がりにくい(剛性が強い)
- メンテナンス代がかかりがち
- 重量が重め
- ハンドルの振動が伝わりがち
- 飛び石によるダメージが少ない
- オイル漏れが早い
- ゴミがつきにくい
- ストロークを稼ぎやすい
正立フォーク
- 事故をすればフォークが曲がりやすい(剛性が弱い)
- メンテナンス代が安い
- 重量が軽い
- ハンドルに到達する振動が少ない
- 飛び石によるダメージが多め
- オイル漏れはゆっくりになる
- ゴミがつきやすい
- ストロークを稼ぎにくい
ただ街乗り程度であればどちらでも大差ありません。
倒立フォークとオイル漏れ
倒立フォークではオイル漏れは早くなってしまうのですが、オイル漏れの修理には費用がかかるのでいざ漏れが起きたときにどうしようと悩んでしまう人も多いのですが、
- ブレーキがかかりにくくなる
- オイルがブレーキにかかりやはり制動力が落ちる
- タイヤにオイルが付着してやはり制動力に影響が出る
ということで最悪のケースでは止まれないこともあります。
非常に危険なのでしっかりと倒立フォークのオイル漏れは修理するようにしてください。
正立フォークよりもオイル漏れへの対処は素早くすることが必要となります。
倒立フォークのオイルシールの交換
オイルシール交換ではやはり分解しなければいけません。
ルブアッシーを外さないとインナー、アウターは分離しない構造になっているタイプのものが多いはずです。
倒立フォークのオーバーホールは正立よりも難しい?
正立フォークのオーバーホールはしたことのある人でも倒立フォークについては未経験という人も多いかもしれません。
オイル漏れなどが起きれば倒立フォークではオーバーホールすることも必要となってきますが、基本的に慣れれば正立フォークと違いはありません。
- シールハンマーの扱いがやや独特
- 2つほど専用の工具が必要
という以外にはあまり違いもないといって良いです。
ただ倒立フォークでもオーバーホール中に砂などゴミが入らないように注意して作業をしていってください。
倒立フォークのオーバーホールについてショップに依頼しても良いのですが、正立よりも工賃は高くなりますが、自分でやってみれば手間や時間は変わりないこともわかります。
倒立フォークのオーバーホールはいつ行うべき?
上でも倒立フォークのメンテナンスは複雑と記載しましたが、普段のメンテナンスはそこまで違いがあるわけではありません。
オーバーホールというのもオイル漏れなどがなければそう行うことも必要ありませんし、オーバーホールというのはサーキット走行など特殊な走り方をよくする人に必要となってくる作業といって良いです。
街乗り程度であればオイル交換といったメンテナンスだけしていれば通常問題ないはずです。
(ただ街乗りで倒立フォークにする必要性がどこまであるのかはまた疑問ではありますが)
オイル交換のタイミングとしては作動に違和感が出たときに行えば良いです。
車検があればそのときにショップに一緒に依頼しても良いでしょう。
あと注意するメンテナンスとしては
- 洗車後にフォークに水分が残らないように拭き取ること
- 適度に表面の油分を保つ
これだけでも注意していればそうオーバーホールをしなければいけないようにはならないはずです。
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