バイクではカウルのある車種もない車種もあります。
カウルは走りに影響したり、疲労感にも関係してくるという話を聞いたことのある人は多いかもしれませんが、今回はバイクにおけるカウルの効果について解説したいと思います。
カウルの風よけと疲労度への効果
バイクは車よりも疲れやすいといわれることもありますが、その最大の理由の1つに風圧があります。
高速走行になるほど疲労度は高くなってきますが、カウルはこの風をよけてくれるという効果があります。
- 基本的にカウルは大きなほうが良い
- 人体に風が当たる箇所を少なくするカウルが疲労度を一番下げる
というように考えて良いです。
初心者としては迷えばまずカウルの大きな車種にするようにしていくと良いでしょう。
たとえばフルカウルとハーフカウルの車種とで迷ったときの基準ですが、体感的には相当な疲労度の違いがあるといって良いです。
時速60キロほどまでで街中しか走らないというときにはカウルの風よけ効果にそこまでの違いはないですが、時速80キロでの走行や高速道路に乗るとなるとフルカウルをまずおすすめしたいと思います。
カウルの大きさとスクリーンの長さでの疲労度への効果
風よけという観点からいきますとカウルの大きさだけでなく、スクリーンの大きさも広戸にかなり影響してくるといって良いです。
- スクリーンが長い
- ヘルメットもフルフェイス
にするほど風圧による疲労度は低くなるといって良いです。
フルフェイスであれば前方からの風を後方に受け流すようにできるので、風よけ効果がさらに高まるといって良いです。
速度が上がると短いスクリーンだとその中に体を入れようとする人も多いのですが、スクリーンが長いとそのようなことをしなくても良いとなります。
カウルの大きさと体感の違い
風よけという効果がありますが、たとえば高速道路ではどのような体感の違いがあるのかについて紹介します。
フルカウルだと下のようになります。
- 風切り音がかなり静か
- 前方からの風でも体が揺れるような感じがない
速度にもよりますがハーフカウルでも風切り音がすごく強く、風圧で姿勢が崩されるような感覚はあるかと思います。
この風切り音も疲労度と関係しているといわれています。
ちなみに私の場合、カウルのないバイクでは最高速を出せないと感じています。
途中で風圧に負けてしまうからですが、ある程度速度も出していきたい(もちろん法定速度内で)という人にとってはフルカウルのほうが良いと思います。
カウルには雨での濡れ方にも効果が出てくる?
カウルの大きさというのは雨の日の体の濡れ方にも多少影響してきます。
- ハーフカウル 足の下のほうが大幅に濡れる
- フルカウル 足の外側のみが濡れる
ということで濡れ方でもフルカウルのほうが有利です。
雨の日に運転を絶対にしないのであればどちらでも良いようなものですが、体の濡れ方も冬の寒さや疲労度に影響してくるといえます。
フルカウルは暑いのがデメリット?
ただしフルカウルもデメリットがまったくないわけでもありません。
- 前方からの風を遮断しやすく夏は特に暑いと感じやすい
- 足の太ももの内側にバイクの熱が上がってきて暑い
- 視界が悪くなる
フルカウルでは前傾姿勢のきつい車種もありますが、その場合には胸にも暑い熱を感じることもあります。
水冷と空冷とでもまた違いますが、オーバーヒートのこともあるので夏の渋滞や信号待ちを考えれば水冷エンジンのほうがましかもしれません。
フルカウルでスクリーンも長いと視界に開放感はなくなってしまいます。
カウルなしだと視野は広くなりやすいのですが、カウルも万能というわけにはいかないということです。
<スポンサード リンク>