バイクでは走行中の転倒、あるいは立ちゴケということはある程度付きものとなります。
転倒の仕方にもよりますが、バイクでも特に破損や変形しやすいパーツがあります。
走行に影響が出るようであればバイクショップに行くということが必要となりますが、それまでの道路を走るのも危険な状態となれば応急処置で問題なく走れるようにしなければいけません。
今回はこのようなバイクの転倒時の応急処置について解説をしたいと思います。
転倒でレバーが折れた!
転倒でまず変形などをしやすいのはレバーです。
レバーはまず曲がることが多いのですが、その場合には何とか走ることはできますが、折れてしまうと運転するのは難しくなります。
この場合には応急処置でレバー操作をできるようにしなければいけません。
- 折れた後に残ったレバーにオープンスパナをセットし、テープで固定する
- その上から針金を巻き付けて、さらに固定する
- 針金が操作時に手に当たるのでさらに上からテープで巻き針金が露出しないようにする
テープはガムテープ、ナイロンテープでもどちらでも構いません。
雨天時には紙製のガムテープだとすぐに水に濡れてしまいますので、ナイロン製のほうをおすすめします。
また近くにホームセンターなどがあればロッキングプライヤー(バイスプライヤー)というレバーの専門の代用品を購入しても良いです。
このプライヤーは値段も1000円前後のものもあって、ただ装着すれば折れたレバーの代わりになりますので、余計な固定作業は必要ないので便利だと思います。
転倒でペダルが曲がったときの応急処置
またペダルも転倒時に損傷しやすいパーツで、このペダルが曲がれば運転に大きな影響が出てきます。
ブレーキペダル、シフトペダルが変形していないか確認してみましょう。
これらのペダルは基本的にハンマーでたたくことでできるだけ元の形に戻すようにしますが、
- ペダルはバイクから外して変形を戻すようにすること
- 横着して戻さずにペダルをたたいて戻すことでオイルシール破損になってオイル漏れを起こすこともある
というようなところは注意して欲しいと思います。
転倒でフロントフォークがゆがんだときの応急処置
フロントフォームがゆがむというのもかなり確率的にありえるパーツ破損です。
やはりハンドル操作に影響が出るので、応急的に安全に運転できる程度まではフロントフォークのねじれなどは処置したいところです。
フロントフォークのゆがみは運転してから感覚で確認するという人も多いかもしれませんが、より正確に行うには
- シートにまず座る
- シートからハンドルとフェンダーとの向きが合っているかどうかを目視する
というようにすると良いでしょう。
フロントフォークのゆがみの直し方ですが、
- 壁にタイヤをある程度の勢いをつけて当てて直す
- タイヤを足で蹴ることで直す
というように力技をしなければいけません。
このような作業は雑な感じもしますが、バイクショップに行っても同じような力技でフロントフォークのゆがみを直すことが多いので、特に乱暴な作業というわけではありません。
慣れていれば応急処置で完全にフロントフォークを直せるので、フロントフォークに関してはその後もバイクショップに行かなくても普通に走れるようになることも多いです。
タイヤを当てる壁については他人の壁を使うと文句を言われることもあるので、公園など公的な壁を使うと良いでしょう。
私も一度使う壁で失敗したことがあります。
バイクの転倒とパーツ破損
バイクの転倒では今回紹介しましたように外から見てすぐにわかるパーツが損傷するということもありますが、その他にバイクの状態や調子が明らかに悪くなることもあります。
- エンジンのかかりが悪くなる
- ガソリンのようなオイルの漏れが出るようになる
「バイクの転倒でエンジンがかからない!4つのパターンを解説」
エンジンのかかりが悪くなるのは原因がいくつか考えられて、症状などによっても見分けてから対策をしていきます。
またガソリン漏れについても実際にガソリンかどうかを確認し対策をしていくことが必要となります。
詳しくは上のページで解説していますので参考にして欲しいと思います。
今回紹介したバイクの転倒によるパーツ破損の対策はフロントフォーク以外はあくまでも応急処置です。
応急処置で自宅まで帰ってバイクショップに持っていきしっかりと修理するようにしてください。
<スポンサード リンク>