バイクのエンジンブレーキではときに異音など故障を疑うようになることもあります。
文字通りにエンジンブレーキはエンジンとも関係してくるので神経質になる人もいるかと思いますが、今回はエンジンブレーキの不具合について解説をしたいと思います。
エンジンブレーキでのカシャという異音
エンジンブレーキはチェーンとも関係しているのですが、チェーンのメンテナンス不足によってエンジンブレーキ中に異音が出てくることもあります。
たとえばよくあるのはチェーンがたるんできたりすればチェーンが余ることでチェーンカバーと接触し、カシャという異音が出てくることもあります。
この場合には、
- チェーンへの注油を定期的にしていく
- チェーンやスプロケット調整をする
というようにすればエンジンブレーキ中の異音が出なくなることがあります。
エンジンブレーキでのビリビリという異音
またエンジンブレーキをかけたりすればエンジン付近からビリビリ、ビリリという異音が出るようになることもあります。
この異音のケースで最もよくあるのは
- メーター回りのネジなどの緩み
- ラジエター回りの緩み
- クランクシャフトの緩み
などです。
エンジンブレーキ中のパンパンという異音の原因
またエンジンブレーキ中にマフラーあたりからパンパンという異音が出てくるようになることもあります。
パンパンという異音とともに同じ原因でマフラー付近からゴロゴロという異音に聞こえることもあります。
このパンパンという異音はアフターファイヤーという現象が原因であることが多く、マフラーなどを純正から社外品に変えたときに出てくることが多いのですが、
- マフラーの抜けが良すぎ
- キャブレターのセッティングが薄くなっている
- 未燃焼ガスが排気管内で爆発している
というようなことが原因となっていることが多いです。
このパンパンという異音はかなり気になる特徴的な音ですが、エンジン自体には問題が起きていないことが多いはずです。
どうしても気になる場合にはやはり純正のマフラーに戻すほうが良いですし、ケースによってはバイクショップに相談することで異音を止める方法が提案されるでしょう。
多くは燃調設定を取れれば異音は消えるようになります。
エンジンブレーキ中にバフッと空気の抜ける異音がする
またエンジンブレーキ中にバフッ、ガシュッというような空気の抜けるような異音が聞こえることもあります。
この異音の原因としてはいくつか考えられますが、
- 同時に車体がガクっと力の抜けたような症状もあれば失火している
- エンジンの低回転時のキャブセッティングに問題がある
- 未燃焼のガスがマフラーから出ているときの音
というようなこともあります。
どの原因も読んでもよくわからない場合にはバイクショップに相談するほうがまず良いと思います。
エンジンブレーキの後にアクセルを吹かせばポンと爆発音がする
エンジンブレーキ中は特に異音などはしないもののその後にアクセルを吹かせるとポンという爆発音のような異音がすることもあります。
このケースもいくつか原因が考えられますが、
- スパークプラグの劣化
- エンジンブレーキ中に生ガス発生で、アクセルオンでそれが爆発している
- 燃調が狂いつつある
というようにいえます。
スパークプラグの交換であればさほど大したこともないので、交換して様子を見るのも良いでしょう。
車検が近ければ他の原因をショップに見てもらっても良いです。
エンジンブレーキと急な変速での異音
エンジンブレーキというのは通常普通に使う分にはまったく問題ありません。
しかし高速時にシフトダウンをして減速する、メインのブレーキとしてエンジンブレーキを使っているというようなケースではエンジンブレーキ自体が原因となりその後異音の原因となることもあります。
あくまでもメインのブレーキは前後ブレーキなのがバイクです。
- クランク、ピストン
- スプロケット
- チェーン
- ギア
無茶なシフトダウンではこのようなパーツなどに変形や劣化を生じさせていることで異音が出るということもあります。
異音の種類にもよりますが、エンジンはなかなかチェックできないところではあるので早めにバイクショップに相談するようにしてください。
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