バイクのエンジンが急にかからないようになるというとかなり焦るのですが、症状によってその原因はいくつかに分けることができます。

軽微な原因もあり、すぐにエンジンをかけるようにすることのできるものもありますので、まずは冷静に落ち着いて症状確認をしていきましょう。

 

エンジンがかからない① メーターのランプ類も点灯しない

 

エンジンがかからないで、しかもメーターのランプ類も点灯しないということがあります。

この場合には電気系から来ている原因でエンジンもかからないようになっているということが推測されます。

具体的に考えられる原因を列挙していきますと

 

  • バッテリーがあがっている
  • バッテリーのターミナルなど接触不良になっている
  • メインヒューズが切れている

 

バッテリーは開放型とMF型とのタイプがありますが、現在のバイクではMF型のほうが多いはずです。

このMF型のバッテリーであれば寿命でなければ充電することでまたエンジンやランプ類も点灯するようになります。

近くに車などがあれば充電させてもらえもしますが、バイクショップまでバイクを運ぶという方法もあります。

またバッテリーは寿命を迎えているということもありますが、およそ5万キロほどの走行距離で寿命を迎えるので、距離と比較して交換を考えるようにもしていきましょう。

 

バッテリーの寿命やその4つの症状

 

エンジンがかからない① ランプは点灯するがセルが回らない

 

セルが回らないというときにもいくつか原因が考えられますが、意外なケアレスミスのこともあります。

 

  • キルスイッチが停止状態になっていた
  • シフト位置がニュートラルになっていない
  • セルモーターのヒューズが切れた
  • バッテリーが弱っている

 

キルスイッチは駐車している間に変更されたり、また何かに当たって停止状態になることもありますので、まず確認するべきポイントです。

シフト位置ですが、スクーターの場合には車種によってサイドスタンドが出ていればセルが回らない仕様になっているものもあります。

セルモーターのヒューズが切れるというのもセルが回らないようになる大きな原因です。

ヒューズ交換や工賃などは詳しくは下のページに解説していますので参考にして欲しいと思います。

 

バイクのヒューズとは?切れる原因と交換方法を解説

 

最後にこれもよくありますが、バッテリーが原因でセルが回らないという現象です。

このときにもバッテリーの充電や交換が必要となりますが、上でも記載しましたように走行距離5万キロなど寿命を迎えつつあればバッテリー自体の交換も検討するほうが良いでしょう。

 

エンジンがかからない③ セルは回るがエンジンがかからない

 

セルが回るというときには電気系の故障などはないことを意味します。

そのため考えられるのは燃料系です。

 

  • ガソリンが入っていない
  • ガソリンがエンジンに回っていない
  • インジェクターの不具合
  • スパークプラグの不具合

 

インジェクターというのはガソリンを噴出するパーツですが、これが不具合を起こしていることもあります。

この交換はやや作業が複雑なのでバイクショップに相談するほうが良いでしょう。

最後のスパークプラグというのは火花を飛ばしてガソリンを爆発させるパーツです。

このスパークプラグの火花を飛ばす機能が少なくなっていればエンジンがかからないということもあります。

スパークプラグの交換はそこまで難しい作業ではありませんが、自分でも行えるようになっています。

詳しくは下のページで解説していますので参考にして欲しいと思います。

 

スパークプラグ劣化による症状!交換時期の目安も解説

 

エンジンがかからない④ エンジンはかかるものの前進できない

 

このケースではエンジンは問題なくかかっているので、その多くの原因はケアレスミスにあります。

たとえばサイドスタンドが出ているなどで前進できないように設定しているバイクもあるので、サイドスタンドの状態などを慌てずに確認するようにしてみてください。

またサイドスタンドが出ていなくても、そのセンサーが誤作動を起こしてサイドスタンドが出ていると認識して前進させないようになってしまっていることもありえます。

この場合にはサイドスタンドのセンサーの不具合をバイクショップで解消しなければいけません。

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