バイクのクーラント交換をするとエア抜きなどでリザーブタンクとの関係が気になることも出てくるかと思います。
今回はバイクのクーラント交換とリザーブタンクとの関係でよく質問されることについてまとめて解説したいと思います。
クーラントとリザーブタンクの機能、役割
そもそもリザーブタンクの役割がよくわからないという人も多いかもしれません。
- ラジエター内のクーラントが少なくなるとリザーブタンクから供給される
- 逆にラジエターからリザーブタンクにクーラントが戻ることもある
- 双方へのクーラントの移動はラジエターキャップが圧力などに応じて行う
というようにラジエターとのクーラントのやり取りを行うというようになります。
クーラント交換とリザーブタンクのエア抜き
通常クーラント交換をしてもエア抜きをしなければいけないというほどでもないことが多いです。
リザーブタンクから自然に放置していればエアが抜けていくからですが、エアが抜けていっているかどうかを簡単に確認する方法としては
- エンジンを止める
- エンジンが冷えた後にリザーブタンクのレベルが安定するか確認する
このときにクーラント交換をしたばかりの期間ではしばらく安定しないということもあるのですが、この不安定になるということがリザーブタンクからエアが数日かけて徐々に抜けていく原因ともなります。
リザーブタンクのローを下回る状態でのクーラント継ぎ足しとエア抜き
リザーブタンクのアッパーを下回る状態でクーラントの継ぎ足しをするということが多いのですが、まれにローレベルを下回る状態からクーラントの継ぎ足しなどを行うこともあります。
この場合も基本的にはエア抜きは必要ありませんが、リザーブタンクからラジエターへ通じるホースからエアを吸っているときにだけエア抜きをすれば十分です。
今後はクーラントの管理も適切に行うようにすれば良いでしょう。
- クーラントの減りが早ければ漏れがないか確認し、あるいは修理する
- クーラントの量なども適切に管理していく
というような点は注意していってほしいと思います。
「クーラントの漏れ!ホースなど漏れ箇所の特定と修理工賃の相場」
リザーブタンクのクーラントが空になったときの対処方法
まれにリザーブタンクのクーラントが空になってしまったということもあるかもしれません。
ラジエターキャップへのホースにクーラントがまだあればただクーラントの補充だけで良いのですが、このホースも空になってしまっているときにはただ補充をしてもクーラントがホースに入っていくことになりません。
このようなときには後で紹介していますエア抜きをしながらクーラントの補充をしていく必要があります。
クーラント交換とエア抜きの方法
ただ一応クーラント交換後にエア抜きをしておきたいという人もいるかもしれません。
そのときのエア抜きの方法ですが、
- 古いクーラントを抜く
- ドレンを締める
- クーラントをラジエターキャップ手前まで入れる
- ホースを軽く握ったりしてエアを出していく
- クーラントの量が減れば追加する
- ラジエターキャップを開けてエンジン始動させ、しばらくアイドリングしてエンジンを止める
- エアが抜けてクーラントの量が減るので追加してラジエターキャップを閉める
- リザーバーに規定量のクーラントを入れる
というようにします。
途中でアイドリングさせるときの注意点ですが、ウォーターポンプが回るのでアクセルを過剰に開けるのは良くありません。
またクーラントを交換する前に通路の洗浄をするときもありますが、これはクーラントに錆が混じっているようなケースのときだけで良いです。
そうでなければ通常は洗浄する必要性まではありませんので、いきなり新しいクーラントを入れていくということで構いません。
<スポンサード リンク>