バイクにおいてもエンジンオイルは非常に重要な役割を果たしますが、このオイルの循環を可能にする1つのパーツがオイルポンプとなります。
オイルが回っていないときにはこのオイルポンプの故障を疑うケースも出てくるのですが、今回はオイルポンプの交換や修理までについて説明をしたいと思います。
バイクのオイルポンプの役割とは?
まず簡単にオイルポンプの役割について紹介しておきますと、
- エンジンオイルのエンジン各部への圧送
- エンジンオイルが流れる通路はオイルラインで、その起点となるのがオイルポンプ
- オイルパンと呼ばれるところにオイルが溜まり、それを汲み上げて圧送するのがオイルポンプ
オイルポンプはエンジンにおいての心臓のような役割を果たしていて、このパーツが故障などすればオイルのエンジン内部の循環がうまくいかなくなることも多いです。
オイルポンプの故障での症状とは?
ではこの心臓に当たるオイルポンプが故障してしまうとどのような症状が出てくるでしょうか?
- 白煙が上がる
- スパークプラグがかぶる
- エンジンの焼き付きが起きる
エンジンの焼き付きは特に深刻な症状ですが、その他であればまだ修理はききます。
オイルポンプの故障を確認する方法
オイルポンプの故障かもと思っても分解をすぐにして正常かどうかを確認するというのも初心者にはハードルが高いと思います。
そのため簡易的かもしれませんが、下のようにしてまず点検をしていきます。
- アイドリングをさせて排気管に手をかざしてオイルが付着するか確認する
- アイドリング状態で強制的にオイルポンプワイヤーを引き、アイドリングが不安定になり白煙が上がるか確認する
- 混合ガソリンを作りキャブレターにつなぎオイルポンプの動作を確認する
3つめの方法についてさらに説明しますと
- 混合ガソリンを作り、キャブレターにつなぐ
- オイルポンプからインテークに繋がるホースをつなぎ、アイドリングで始動させる
- オイルポンプのワイヤーを別で引っ張ってオイルポンプを全開にする
このようにしてオイルデリバリーパイプからエンジンオイルが出てくればオイルポンプは動作してると推測する方法となります。
オイルポンプの修理は交換がベスト?その費用は?
オイルポンプは分解して修理するというのはあまり行わない方法です。
通常はオイルポンプ自体を交換してしまうことが多いです。
オイルポンプはパーツ代だけで2~3万前後してくるのですが、さらに工賃が乗ってきます。
オイルポンプの交換となるとトータルで4~5万というきんがくは妥当なところかと思います。
ただオイルポンプ関係で工賃も含めて3万までとなるケースもありますが、その場合にはオイルポンプの交換でなく調整で済むというパターンが多いです。
不安であれば確認して欲しいのですが、おそらく交換でなく調整で対処できる事案ではないかと思います。
2ストエンジンはオイルポンプがなくても良い?
2ストエンジンでは結論からいいますとオイルポンプがなくても問題ない車種もたしかに存在します。
混合油にすれば問題ないわけですが、デメリットもあります。
- キャブレターがつまりやすくなる
- 毎日バイクに乗るか、メンテナンスをより頻度高く行わないといけなくなる
というようなことも出てきます。
また注意して欲しいのが2ストでもオイルポンプからキャブレターにオイルを供給するだけでなく、クランクにも供給する車種もあるということです。
そのためすべての2ストエンジンでオイルポンプがなくても良いということではないのです。
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