今回はインテークバルブについて解説をします。
まれにこのインテークバルブが劣化してしまうこともありますが、そのときに出てくる症状はどのようなものがあるのでしょうか?
インテークバルブとは?
バイクの燃焼室には吸気口と排気口とがあります。
それぞれ適切なタイミングで開閉させなければバイクは機能しませんが、
- インテークバルブ 吸気タイミングを制御する
- エキゾーストバルブ 排気タイミングを制御する
と2つのバルブによって吸気と排気とが行われています。
インテークバルブというのはこの燃焼室において吸気機能を行うためのパーツということになります。
インテークバルブの摩耗で起きる症状とは?
ではこのインテークバルブが摩耗すればどのような症状が出てくるのかですが、
- 圧縮が落ちてくる
- 圧縮が下がることでトルクがなくなっていくものの回転は上がるようになってくる
というのがよく出てくる症状です。
よく異音が出るようになるという話も聞くかもしれませんが、インテークバルブの摩耗では異音は出てこないことのほうが多いといって良いです。
トルクと回転数の症状については急に出てくることは少なく、徐々にということなので気づくこともそうないといっても良いでしょう。
インテークバルブの摩耗が確認できる症状とは?
上のようにインテークバルブの摩耗というのは微妙な症状が多いのですが、ある程度明確に誰でもわかる症状としては冬など気温の低いときにエンジンの始動性が悪くなってくるというものがあります。
ただエンジンの始動性というのもインテークバルブ以外にかなりの数の原因が考えられるので、いきなりインテークバルブの摩耗を言い当てられることもあまりありません。
エンジンの始動性が悪くなったときに1つずつ原因の切り分けをしていき、その一連の流れの中でインテークバルブの点検をしてようやく摩耗が原因かもしれないというように判断するというような感じになります。
インテークバルブから異音?その原因とは?
上でもいいましたようにインテークバルブの摩耗だけで異音が出てくることはそうありません。
燃焼室あたりからもし異音がそれでも出てくるというときにはインテークバルブ付近の別のパーツから出てくる異音と勘違いしていることのほうが多いといえます。
具体的によくあるのは
- カムチェーンの緩み
- ロッカーアームの摩耗
- カムシャフトの異常
- テンショナーの摩耗
といったことによる異音です。
通常はこのカム関連の点検や摩耗の確認をしたときに合わせてインテークバルブが摩耗していないかの確認をするというようにすれば十分です。
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