ラジエターキャップというパーツもただ冷却水漏れを防ぐだけではなく他の役割も担う重要なパーツとなります。
このラジエターキャップも劣化してきて交換しなければいけなくなることもあるわけですが、今回はラジエターキャップの交換について解説をしたいと思います。
ラジエターキャップの役割と寿命の考え方
まずラジエターキャップの寿命を考える上でその役割についても知っておかないといけません。
このラジエターキャップの役割というのは意外と多いです。
- 冷却水漏れを防ぐ
- 冷却系統内の圧力調整を行う
一般的に1つめの冷却水漏れの予防というのは多くの人も知るところですが、2つめの役割も非常に重要です。
- 一定以上の圧力がかかるとプレッシャーバルブが開き、冷却水はリザーバータンクに逃げる
- エンジンが停止すると冷却系統内の圧力が下がり弁が開き、リザーバータンクからラジエターに冷却水が移動する
というように圧力によって冷却水を適切に移動させるというような役割も担うということです。
つまりこの小さなラジエターキャップが故障することでラジエターやホースも故障してしまう、オーバーヒートも起こることもあるということがいえます。
ラジエターキャップの寿命年数と症状
ではこのラジエターキャップの寿命はどの程度といえるでしょうか?
バイクの状態によっても多少変わってはきますが、一般的には2~3年で寿命を迎えるということが多いです。
そのため車検ごとに新しいものに交換するというのが妥当な交換時期となります。
他には冷却水の入れ替え時期に合わせて交換してしまうというケースも多いです。
ラジエターキャップの寿命や交換時期が早いバイクとは?
ただし交換時期という意味で少し注意して欲しいこともあります。
それはバイクの状態や走り方によって交換時期が前倒しになることもあるということです。
以下のようなケースでは1年ごと程度に交換していくほうが無難です。
- レース走行をするバイク
- オーバーヒートをしてしまったバイク
- その他過酷な走行をするバイク
車とは違ってバイクのラジエターキャップは熱にさらされることも多く寿命はもともと短い傾向にあります。
さらに上のような過酷な走り方をするバイクでは短期間での交換を繰り返さないといけないということがいえます。
ラジエターキャップ交換が必要なときの症状
ではラジエターキャップ交換が必要となる目安の症状とはどのようなものでしょうか?
列挙していきますと
- ゴムが切れてしまう
- ラジエターキャップの規定圧(0.9や1.1)に届かなくなる
- 冷却水の減りが早くなる
- 水温計が上がる
- エンジンの回転数が下がる
極端なものから微妙な症状までありますが、交換頻度に注意していればそう恐れる必要もありませんし、このような症状にも遭遇しないと思います。
実際の症状としては冷却水漏れが起きる前に、規定圧に届かなくなるというようになります。
規程圧の計測も専門の機械があれば簡単ですが、面倒であれば最低でも車検ごとにラジエターキャップを交換してしまうと悩む必要もないかと思います。
ラジエターキャップ交換での工賃はどの程度?
それほど交換したほうが良いパーツなので工賃はどの程度かかるのだろうというように考える人も多いかもしれませんが、パーツ代は微々たるものです。
また工賃も簡単に作業できて時間もかかりませんので、2000円程度にはなってくるかと思います。
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