マスターシリンダーというのはブレーキパーツの1つです。
マスターシリンダーでもしばしば故障や不具合が起きることもありますが、その中でもフルード漏れという現象について今回は解説をしたいと思います。
通常のオイル漏れと違って注意して欲しいこともあるので、ある程度の知識を持って対処していくようにしてください。
マスターシリンダーからのフルード漏れ!塗装がはげる?
フルードが漏れてくるとその塗装箇所がはがれてくるようになります。
これはフルードの攻撃性が原因となるのですが、
- 塗装が変色する
- 塗装がはげてくる
- 樹脂系のパーツであればフルードによって傷む
というような現象が起きます。
人体にも良くなくて、必ずフルード漏れがあり点検や修理をしていくときにはゴム製の手袋を着用するようにしてください。
フルードは水によって中和化されるという特徴があるので、もし塗装の上に漏れが出てくれば水で流すというようにすればその後は問題にならなくなるはずです。
暖かくなるとマスターシリンダーからフルードが漏れるのはなぜ?
マスターシリンダーから季節的に暖かくなるとフルード漏れが起きるというようなこともありますが、このケースではマスターシリンダーがエア噛みしている可能性があります。
エア抜きをすればフルード漏れが起きなくなることもありますが、方法については下のページで解説しています。
エア抜きをしてもマスターシリンダーにすぐにエアが入る!原因とは?
ただマスターシリンダーなどに問題があればエア抜きをしてもすぐにまたエアが入るようになるということもあります。
このようなケースでの原因としては、インナーキットの摩耗がよくあります。
マスターシリンダーを外し、クリップもさらに外すとこのインナーキットが出てきますが、これを交換すればフルード漏れの現象が出なくなることもあります。
エア噛みの原因の切り分けの方法ですが、
- バンジョーボルトのワッシャーからはエア混入は基本的に起きない
- 何もせずに時間経過でエア噛みをするのであればマスターシリンダーが原因であることが多い
というように考えていきます。
マスターシリンダーからのフルード漏れの対処法
エア噛みなどではエアを抜くだけでフルード漏れは起きなくなるということもありますが、一般的にマスターシリンダーからフルード漏れが起きればどのようにすれば良いのか対処法について紹介します。
- 通常はシール、インナーキットの交換で対処できる
- ボルト付近からの漏れであればマスターシリンダーのオーバーホールを行う
- ただしシリンダーに傷があればマスターシリンダーごとの交換となる
確認してみるとシリンダーにまったく傷が入らずにフルード漏れが起きることもあるので、自信がなければパーツ購入の前にショップに持ち込むほうが良いということもあります。
マスターシリンダー交換とその後のフルード漏れ
自分でマスターシリンダー交換を行い、その後フルード漏れが起きるというケースもあります。
この場合の原因としては
- マスターシリンダーの蓋の締めすぎによるダイヤグラムの変形
- フルードの入れすぎ
ローレベルを下回るのは良くないのですが、アッパー付近までフルードがあれば定期的にフルード漏れが忘れたころに漏れるということもあります。
フルードは入れすぎず、足りなすぎずの状態にするということが重要となります。
自信がなければマスターシリンダーのフルード漏れはプロに任せる
マスターシリンダーもブレーキパーツの1つで、命に係わる重要な箇所です。
フルード漏れも箇所によって原因や対処法も違うので、自信がなければ必ず費用をケチらずにショップに持ち込むようにしてください。
フルード漏れが続くようであればある日ブレーキが急にスカスカするようになるといった現象も出るので、はやめにショップに行くようにしましょう。
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