バイクのマスターシリンダー交換をしなければいけないというようになることもあります。
ショップに依頼しても良いのですが、自分で交換するとなると方法がわからないという人も多いのではないでしょうか?
今回はマスターシリンダーの交換で悩みやすいポイントについて解説をしたいと思います。
マスターシリンダーとは?
はじめにマスターシリンダーとはどのような役割を持つパーツでしょうか?
簡単にいえばブレーキをかけるために必要なうちの1つのパーツなのですが、
- ブレーキレバーを握る、ブレーキを踏む
- マスターシリンダー内のピストンがフルードを加圧する
- その加圧でキャリパーピストンがパッドを押してブレーキディスクを挟むようになる
- この一連の流れによってブレーキがかかるようになる
というような流れの中で役割を果たすようになります。
マスターシリンダー交換での症状とは?
マスターシリンダーは上のようにブレーキの一連の流れの中でフルードの加圧に貢献するような役割を果たします。
逆にマスターシリンダーが劣化したり、故障してくるとどのような症状が出てくるのかということですが、
- ブレーキがスカスカしてくる
- フロントブレーキしか効かなくなり制動距離が伸びる
- マスターシリンダーの液面チェックをして異常がある
このような症状が出てくるとマスターシリンダーが故障している可能性もあります。
ブレーキのエア噛みが原因のときと症状が似ているので断定しにくいのですが、エア噛みを修理してもまだ症状が続くときにはマスターシリンダーの故障もチェックする必要もあります。
ただブレーキパーツの1つで故障していると命にもかかわる問題となります。
点検、修理は早めに行うことをおすすめします。
マスターシリンダーの交換方法とは?
整備経験が少しだけでもあればマスターシリンダーの交換は自分でもできる場合もあります。
多くの人が思うほどはその交換は意外と難しくありません。
- 古いマスターシリンダーのブレーキフルードを抜く(マスターの蓋を外しスポイトなどで抜く)
- スポイトで抜ききれなかったフルードは下から抜いてしまう
- 古いマスターシリンダーをハンドルから外す
- 新しいマスターシリンダーを取り付ける
- 新しいマスターシリンダーの蓋を外し、新しいブレーキフルードを入れる
- ブレーキを握る離すを繰り返し、下からブレーキフルードが出てくるのを待つ
- ブレーキを握ったままでブリーザーを閉める
- ブレーキレバーを何度か握り、ブリーザーを緩めて閉め、レバーを離すことを何度か繰り返しエア抜きをする
- ブリーザーを閉めたときにレバーがカチッと音がすればしたら交換完了
マスターシリンダーの交換方法の流れはこのようになります。
文字にすると大変そうですが、作業時間としては40分ほどもあれば完了するはずです。
特に神経質な箇所を触る作業でもないので、そう失敗することもないかと思います。
ただ最も難しいのは最後のエア抜きではないかと思います。
エア抜きはブレーキの効きを大きく左右する作業で、エア抜きができていないと走ることもできなくなります。
ショップのロードサービスがないときには持っていくのも難しくなるので、
- 自信がなければショップに依頼してしまう
- 最悪ロードサービスがあるかを確認してマスターシリンダーの交換をする
というようにしてください。
マスターシリンダー交換の工賃相場はどの程度?
マスターシリンダーの交換は上のように意外と時間はかかりませんので工賃もそこまで高くありません。
およそ4000円前後というのが工賃の相場となりますが、これに
- ブレーキフルードの費用
- マスターシリンダーの価格
とが加われば総額が出てきます。
マスターシリンダーは車種によって違うのですが、安いと6000円前後、高いと15000円超となってきます。
別体のマスターシリンダーに交換するほうが良い?メリットとは?
別体のマスターシリンダーへの交換を検討することもあるかもしれませんが、基本的にあえて交換するほどメリットがあるということもありません。
- もともとレース仕様のものである
- 取付け時の角度の自由度が増す
- デザイン性を追求したものである
- タッチが良くなるという効果も誤差の範囲
ということで走りにおいては劇的に効果があるというわけでもありません。
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