車検義務のあるバイクでは騒音規制に沿わないと車検が通りません。
また車検のないバイクでも騒音規制よりも大きくなると公道で警察に止められてしまうということもありますし、近所から通報されてしまうことにもつながりかねません。
バイクの騒音規制は年々厳しくなってきてはいますが、今回は年代とそれぞれの騒音規制をデシベル(db)の単位とともに紹介します。
2010年4月1日の騒音規制(現在の騒音規制)
また平成22年の4月1日にも騒音規制が強化されています。
その内容は、
- 原付 84db
- 原付2種 90db
- その他 94db
と近接排気騒音値は変化ありませんが、加速走行騒音値というものが加わりました。
- 原付 79db
- 原付2種 79db
- その他 82db
ということです。
さらに古いバイクの騒音規制とdb
もう少し遡って騒音規制を紹介しておきますと
1970以前
- 騒音規制の概念自体なし
1971年から2001年
- 軽二輪(126~250cc) 定常騒音74db、加速騒音84db
- 小型二輪(251cc~) 定常騒音74db、加速騒音86db
1986年以降
- 軽二輪(126~250cc) 定常騒音74db、加速騒音75db、近接騒音99db
- 小型二輪(251cc~) 定常騒音74db、加速騒音75db、近接騒音99db
2002年以降
- 軽二輪(126~250cc) 定常騒音71db、加速騒音73db、近接騒音94db
- 小型二輪(251cc~) 定常騒音72db、加速騒音73db、近接騒音94db
この後は上で紹介しました現在の騒音規制につながっていきます。
近接排気騒音値の計測方法
近接排気騒音値ですが計測方法が決まっています。
- 無負荷運転の状態で
- 最高出力時の回転数が5000rpmのバイクは75%、5000rpmを超えるバイクは50%の回転数で排気口後方45度、50センチの位置で計測する
- そこでスロットルを急激に放したときに計測する
車検でも検査基準となるのは近接排気騒音値になりますので、車検前にこのような方法で計測しておけばまず間違いありません。
バイクの騒音規制と製造年
騒音規制というのは上のように定められた時期というものがあるわけですが、製造時期当時の騒音規制に沿っていれば問題ありません。
つまり1997年に製造された大型バイクであれば94db以上あっても車検などに問題なく通りますし、警察に公道で止められることもないということです。
騒音規制のdbと体感的なうるささ
ただ一般的にdbという単位になじみがないので実際のうるささがどの程度かよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
体感ということであれば10db違うと3倍程度人間にはうるささが違うとされています。
つまり1db違うだけで30%程度もうるさいと感じるわけで、騒音規制はバイクだけでなく車も厳しくなってきていますがかなりメーカーも努力しているということがわかるかと思います。
旧車の騒音規制とdb
旧車ではまだ近接排気騒音値自体の基準も存在していないときが製造年月日になっているものもあります。
ちなみに近接排気騒音値は1985年以前にはなかったのですが、このようなバイクの騒音規制は車検でどのように判断されるのかですが、基本的に車検では騒音規制の対象とならないことが多いです。
ただ
- マフラーを改造している
- さらに騒音が明らかに大きいように検査官に感じさせてしまう
ときには計測されます。
このときには110db未満かどうかで通るかどうかを判断されることが多いはずです。
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