エンジンオイルが少なすぎるというときにはエンジントラブルになるというのはよく聞く話です。
しかし逆にエンジンオイルがレベルゲージよりも多すぎるというときには何かトラブルの原因となりえるのでしょうか?
今回は意外と語られることのない多すぎるエンジンオイルでの考えられるトラブルについて解説をします。
エンジンオイルの入れすぎは良くない?
エンジンオイルを入れるときにはレベルゲージの上限と下限とがあります。
この上限までにエンジンオイルはするべきですが、この上限を設定しているのはメーカーです。
上限を少しでも超えるとすぐに何かトラブルになるということもないのですが、上限はメーカーの車種ごとの設計段階で設定されたもので、まず超えないようにエンジンオイルは入れたほうが良いです。
エンジンオイルの入れすぎでのトラブルの原因
ではエンジンオイルを入れすぎればどのようになるでしょうか?
代表的な症状を列挙していきますと
- ブリーザーなどからのオイル漏れが起きる
- エンジンの始動性が悪くなる
- 燃費の悪化
- アイドリングが不安定になる
- エンジンオイルが燃えることで白煙が出る
- エンジンオイルが負荷になってパワーダウンする
- ピストン運動の抵抗増加
- ブローバイガスの増加
- エアクリーナーが汚れやすくなる
といったようなこともあります。
いろいろな症状が出る可能性もありますが、真っ先に出てくる症状としては単純にオイル漏れでしょう。
エンジンオイルはどの程度の入れすぎで不具合が起きやすい?
エンジンオイルの入れすぎについてそうシビアな量にしなければいけないということもありません。
車種にもよりますが1センチを超えるとさまざまな不具合が起きる可能性は高くなります。
1、2ミリであればそう何か起きることもありませんが、私であれば1ミリでも入れすぎであるよりも多少少ないほうを選ぶので、オイルを多少抜くようにすると思います。
ライダーの性格にもよるかもしれませんが、気になる人は1ミリでも入れすぎであってもオイルを抜くというようにしても良いのではないかと思います。
エンジンオイルを適性量にした後もまだ白煙が出る
4ストエンジンでもオイルの入れすぎで白煙が出るようになることもあります。
慌ててオイルの入れすぎを吸い取って元に戻してもまだしばらく白煙が出るので不安になる人もいるかもしれませんが、この場合は特に問題ないことも多いです。
しばらくエンジンオイルの入れすぎとなっていたので、まだ未燃焼のオイルが触媒やサイレンサーなどに残っている可能性が高いです。
これらが燃焼するまでしばらく白煙が出るだけで、しばらく走れば白煙も出なくなるでしょう。
入れすぎのエンジンオイルの抜き方
では入れすぎたエンジンオイルを適性量までどのように抜くと良いのでしょうか?
- ドレンボルトを外す
- スポイトなどで吸い取る
ドレンボルトを外すと一気にエンジンオイルが抜けてしまいます。
そのため入れすぎのエンジンオイルだけを今回は抜くと良いので、ボルトを外しすぐにまたつけるというようにしなければいけません。
ボルトを抜いてもボルトを手から離さないで、すぐに戻せる状態で緩めるようにしてください。
失敗しないようにするにはスポイトで抜くほうが良いかと思います。
入れすぎないためのエンジンオイルの交換方法
エンジンオイルはしばしば少なすぎる、多すぎるというようになってしまう人もいますが、オイル交換をするタイミングも原因となります。
エンジンを切った後すぐはその熱によってエンジンオイルのオイル面が正しい位置にきません。
そのためにエンジンオイルの入れすぎ、少なすぎといった問題も起きやすくなります。
エンジンオイル交換のタイミングや方法は上のページに解説していますが、エンジンを切って最低3分ほどは待ってからオイル交換をするようにしましょう。
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