キャリパーの塗装をやりなおすということもあるかと思いますが、キャリパーはそこそこ高温になるので塗装してもすぐにはげてくるというようになりがちです。
キャリパーの塗装の塗料についてなどよく質問されるのですが、どの塗料がおすすめかについて解説をします。
キャリパーの塗料で必要な2つの条件とは?
キャリパーの塗料については主に2つの条件が必要となります。
- 耐熱性
- 溶剤への耐性
耐熱性というのはよくわかるかと思いますが、洗車するときにはキャリパーに洗剤がかかります。
よくあるのはパーツクリーナーなどですが、溶剤への耐性がないと塗装しても意外と簡単に塗装したものがはげてしまうというようになります。
そのためパーツクリーナーなどでの溶剤によってもはげない塗装を考えないといけないということになります。
この点、ラッカー塗料などは溶剤に弱いのですぐに悲惨なほどにはげてくるようになります。
キャリパーの温度についてですが、耐熱という意味ではそこまで耐熱でなくても問題ありません。
車種にもよりますが、通常150度もキャリパーは到達しないのでちょっとした耐熱性があるだけで問題ないはずです。
キャリパー塗装とすぐにはがれないために必要な作業
キャリパー塗装ではいきなり塗装するのでなく、その前の準備作業も丁寧にしなければいけません。
この準備作業を抜かして手を抜くために塗装がすぐにはげてくるという人も多いのです。
- キャリパーの洗浄
- 耐水ペーパーで乾燥させる
- キャリパーの脱脂
- マルチプライマーで下地を整える
これらの作業を行うと良いでしょう。
脱脂についてはパーツクリーナーよりも(パーツクリーナーでも絶対にダメということもありませんが)塗装用の脱脂剤を使うほうが良いと思います。
マルチプライマーまでしている人は少ないかもしれませんが、ここまで塗装の準備ができれば塗装後4~5年は持つようになります。
ウレタン塗料でキャリパーの塗装はできる?
まず一般的にはウレタン塗料で十分にキャリパー塗装は持つといえます。
キャリパー塗料もある程度の耐熱性はあったほうが良いのですが、ウレタンでも十分に持つことが多いですし、私はウレタン塗料で特に問題なく行えてきていますし、何台もウレタンで問題もありませんでした。
ただウレタンは表面については1日放置すれば乾燥しますが、内部が意外と乾燥まで時間がかかります。
無難にいくなら3日ほどは乾燥しないと考えてしっかりと放置して欲しいと思います。
アルミニウム製のキャリパーと理想的な塗料
キャリパーというのはアルミニウム製のものも多いのですが、アルミニウムというのはと総が取れやすくなります。
そのためアルミ専用の塗料を使うほうが本当は無難で、
- アルマイト塗料
- アルミ専用塗料
などを使うほうが長持ちします。
きれいな状態を長持ちさせたいときにはアルマイト塗料などを試して欲しいと思います。
塗り跡が残りにくいキャリパー塗料とは?
スプレーであれば問題ありませんが、刷毛で塗装するときにはその跡が残るというデメリットもあります。
この跡が残りにくく、かつ溶剤にもつよい塗料としてはエナメル系の塗料となります。
比較的塗装に慣れていない人でもきれいに塗れる塗料といって良いと思います。
キャリパーの塗装は表だけ?裏もする?
自分でキャリパーの塗装をしているときには表面だけの塗装で済ませていることが多いはずです。
しかし後述しますように業者に依頼すれば裏までの塗装になることが多いです。
自分で塗装するときでもキャリパーを外さないでそのまま塗装すればやはり表面の塗装で終わってしまうことが多いのです。
キャリパーの塗装工賃はどの程度?
キャリパーの塗装が面倒というときには業者に依頼することもあるかと思いますが、工賃の目安としては1本8000円から1万前後ではないかと思います。
ただ上でも紹介しましたように塗装の下準備から塗装の工程は手を抜こうとすればできるので、工賃も作業内容によってかなり開きがあるかと思います。
長持ちするようなところまで丁寧に塗装するところは多少高くなってくることが多いといえます。
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