バイクでは車検のある車種のときにはハンドルロックできるかどうかによって合否が分かれることもあります。
まれにハンドルロックができない状態で車検を迎えることもあるわけですが、どのように車検の検査官によってハンドル回りの点検をされるのかについて解説をします。
ハンドルロックと車検での検査
結論からいいますとハンドルロックができるかどうか車検場、検査官によって確認されるかどうかが分かれているというようになっています。
つまりハンドルロックができないときに運が良ければ通りますし、たまたま確認されれば通らないというようになるということです。
ただ1ついえるのは私も何度もバイクの車検を通してきていますが、ハンドルロックの確認をする検査官はそう多くはないということです。
確実に記憶があるわけではありませんが、体感的には数%前後の検査官がハンドルロックができるかどうかの確認をするというような印象です。
ちなみにそのときのハンドルロックの確認方法としては
- 検査官がキーを持つ
- そのキーを使ってハドルロックができるかどうかを確認する
というようになってきます。
ハンドルロックができないときにU字ロックを持っていくと車検に通るのか?
実際にはハンドルロックができないとしてもU字ロックがあれば盗難の確率などはある程度補完できます。
今回のようにハンドルロックができない状態で車検を受けようとする人の中でしばしばあるのが、ハンドルロックができないので代わりにU字ロックを持っていって車検に通してもらおうというケースです。
しかしこの方法は車検にただ通すという意味ではおすすめできません。
- ハンドル検査の前にU字ロックを提示する
- ハンドルロックの検査をする予定のなかった検査官もハンドルロックの検査をするようになる
- ハンドルロックの検査もすることで不合格になる
というような流れになりがちで、余計な指摘を検査官にしてしまうことになることも多いのです。
ハンドルロックと保安基準
ハンドルロックではそもそも保安基準ではどのような定めをされているのでしょうか?
実は保安基準上からすればハンドルロックができないと車検に通らないような内容とされています。
保安基準第11条の2(施錠装置の構造)
- 制動装置以外に備える施錠装置は、施錠装置が備えられている装置の機能を確実に停止させることができる構造であること
- 制動装置に備えるものは、車輪を確実に停止させることができる構造であること
- 堅ろうで、容易にその機能が損なわれ又は作動を解除されないこと
- 走行中の振動、衝撃等により作動しないこと
確実に、堅ろうでなど条件があるのでただ施錠できれば良いということもありません。
たとえば南京錠などでは堅ろうと見なされないので車検に通らないということにもなるということです。
ちなみにこの11条の2の解釈も検査官、現場によって多少違ってくるので、ユーザー車検などをするときにはしばしば混乱してしまうこともあります。
ハンドルロックのない車種は車検でどうすれば良いのか?
ハンドルロックのない車種も海外製であればありえますが、このようなバイクでは車検にどう通せば良いのでしょうか?
上でもいいましたようにハンドルロック自体の検査があるのも確率としてはそう高くもないので、普通にそのままで車検に通ることも多いのですが、
- 南京錠の穴のある車種であれば堅ろうな南京錠であれば通る
- バーロック、ワーヤーロック、ディスクロックのどれか1つをつけておけば車検に通る
南京錠でも明らかに安物のイメージのものは通らないこともありますが、普通のものであれば問題ないはずです。
また海外製、国産車でも古い車種、などでればハンドルロックがそもそもないものもありますが、このときにはハンドルロックの規制対象外となっていて車検にハンドルロックなしでも通るということもあります。
ハンドル変更で車検に通らない?
中古車でハンドルがもともと純正から交換されていて。ハンドルロックできないということもあります。
このときにショップに持ち込むと車検に通らないといわれてしまうこともあるわけですが、
- ハンドルを純正などにしてハンドルロックをかかるようにする
- 他の認証工場に持っていって車検に通す
- ハンドルの角度などを調整してハンドルロックができるようにする
などというような方法でも車検に通すこともできるようになることもあります。
ハンドルロックができないことで車検に通らないとするのは良心的な業者が多いのですが、逆にいえばまじめすぎるともいえます。
別の業者で車検に通せば特に問題なく通ることもあります。
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