ギアチェンジするときにはクラッチが関係してきますが、意外とクラッチの正しい使い方を知らない人も多いようです。
クラッチとの関係を正しく知ってギアチェンジ時にバイクにダメージを与えないようにしていきましょう。
ギアチェンジとクラッチ操作
教習所などではギアチェンジするときにはクラッチを使うというように指導しているかと思います。
基本的にはそれで正しいわけですが、
- ギアを下げるときにはクラッチ操作をしなければ反動がきつくなる
- ただしギアを上げるときにはクラッチ操作をしなくても特に問題なくできる
というように感じる人も多いかもしれません。
特にレースのようにタイムを競うときにはクラッチ操作をしないことも多いわけですが、実際にバイクにはどのよういな影響があるのでしょうか?
ギアチェンジはクラッチを使わないと傷む?
まずギアチェンジをするときにはクラッチを使わないとバイクを傷めてしまうという意見は多いかと思います。
ほぼ常識のように言われている意見ですが、半分は正しくて、半分はそうともいえないのが実際のところです。
- クラッチを切る
- 誤ったタイミングでギアチェンジを行う
- ギアがはまりにくくなることでギアなどが傷む
というのは実際にかなりのバイクで起きていることといえます。
誤ったタイミングというのは特に初心者などに多くて、クラッチを切った後にギアチェンジを丁寧にしてしまう意識が強くて必要以上に遅れてしまうことです。
つまりクラッチを切ったからといってギアが傷まないかといえばそうでもないということです。
クラッチを使わないでギアチェンジをすればバイクが傷む?
ではギアを上げるときなどにクラッチを使わないで行えばどうなるでしょうか?
クラッチというのはそもそもギアにエンジンの力が抜けやすくするという効果があります。
クラッチを抜かないというシフトアップでも、アクセルをオフにするという状態にすればクラッチを使うのと同じようにエンジンからの力を抜いたような状態となります。
つまりこの状態であればギアチェンジをすることでギアが実は傷むこともそうないわけです。
レースではこの状態をうまく利用して、クラッチ操作によるタイムロスをなくしてギアチェンジを行うことが多いのです。
ただしアクセルをオフにし、クラッチを切ったときのような状態でギアチェンジをタイミング良く行えるのかということが問題となります。
つまりクラッチを使わないギアチェンジではタイミングを正しくとれれば問題ないということになりますが、タイミングを誤ればやはり傷めることにつながるということがいえるわけです。
シフトアップでバイクに振動が起きる!クラッチの使い方がおかしい?
クラッチを使ったシフトアップでバイクがガクッとなるようなときがあります。
この場合にはクラッチ操作がおかしい、クラッチが切れていないというよりもシフトアップのタイミングが遅いということが多いです。
これも一応少しずつギアに負担を与えてしまうわけですが、慎重な人に多い症状です。
ギアチェンジでクラッチを使うべき?
上のようにクラッチを使っても、使わなくてもギアなどに損傷が出てくる可能性はあるわけです。
しかし
- クラッチを使っても損傷
- クラッチを使わないで損傷
というそれぞれの確率を見れば圧倒的にクラッチを使わないで損傷するというほうが危険性は高いといって良いです。
つまりよほどギアチェンジに自信がなければクラッチはつかうべきというようにいえます。
半クラッチでギアチェンジをするのは負担がかかる?
半クラッチでギアチェンジするというのもよく聞く話ですが、基本的には良くない操作となります。
動力を伝達中に無理にギアチェンジをする確率が一番高いという意味では最悪のギアチェンジといえます。
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