バイクでは突然ギアチェンジできなくなることもあります。

軽くパニックになったり、バイクの故障を疑ってしまうこともありますが、今回はギアチェンジが突然できなくなったというケースについて解説したいと思います。

 

ギアチェンジできないとギアの硬さ

 

ギアチェンジできないということとともに、まずバイクの特性を知っておいて欲しいと思います。

 

  • 1速からニュートラルにはもともと入りにくくなっている
  • 2速からは1速よりもニュートラルに入りやすい

 

5速などからニュートラルに入りにくいこともありますが、この場合には一旦2速にして、そこからニュートラルにするというようにする方法もあります。

 

停車中にだけギアチェンジができない?バイクの故障?

 

信号が赤になって減速していく中でギアチェンジはできるものの、完全に停車したときにはギアチェンジができないということもあります。

これはまず異常はありません。

バイクが動いていないのでギアがかみ合わないのでギアチェンジできないという現象といえますが、

 

  • 停車前にローに入れて、その後ニュートラルに入れる
  • クラッチを切って空ぶかしを入れればギアチェンジできるようになる

 

というように対処できます。

2つめの方法ではクラッチを入れればバイクが動くので操作には注意してください。

 

シフトアップはできるがシフトダウンができない

 

ギアチェンジでもシフトダウンだけがなぜかできないということもありますが、このケースではシフトアップはできているのでミッションやクラッチの故障の可能性はかなり低いです。

 

  • シフトリンクのずれ
  • ペダル位置が良くない

 

というようなことが多いです。

シフトリンクがずれていることでシフトダウンだけができないこともよくあるので、ペダル位置を変更するだけでギアチェンジができるようになることは多いはずです。

 

クラッチ不良によるギアチェンジできない

 

またクラッチの不良によってギアチェンジができないようになるということもあります。

クラッチの不良を解消するには

 

  • クラッチの遊びの調整
  • エンジンオイル、ギアオイル交換

 

というようにしていくと良いでしょう。

純正でないオイルを使っていればギアチェンジしにくいというようなこともしばしばありますが、この場合には純正オイルに戻すことも1つの方法です。

クラッチの遊びでは購入時から初期状態のままになっている人にしばしば出てくる原因です。

購入した店に持って行くと調整してもらえるはずです。

また逆にクラッチワイヤーが伸びているときにもギアチェンジができないという現象も起こることもあります。

 

クラッチワイヤーが伸びる?その原因と調整方法とは?

 

中古バイクとギアチェンジが入らない

 

特に中古バイクではギアチェンジが入らない、入りにくいということはあります。

最も考えられるのは以前の所有者の癖がついてしまっているということですが、バイクショップで調整することでましになることは多いはずです。

 

その他のギアチェンジできないときの原因とは?

 

まずはオイル交換など簡単にできることからはじめて、それでも改善されないときにはより重い原因を考えていきます。

 

  • スプロケットチェーンの張り過ぎ
  • シフトアームの損傷
  • シフトフォークの曲がり
  • シフトドラムの損傷
  • シフトリターンスプリングピンのゆるみ
  • シフトリターンスプリングの劣化
  • ミッションのギアの欠けなどの損傷
  • ニュートラルセットレバーの不具合
  • ギヤセットレバーの不具合
  • クラッチ盤の劣化

 

このような原因に該当していればパーツ交換が必要となることが多いのですが、可能性があればバイクショップに行くほうが良いといえます。

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