バイクのサイドスタンドは意外と強度がなく、曲がったり、折れたりもするというような話を聞いたことのある人もいるかと思います。
サイドスタンドの交換が必要となるときにはその費用も気になるところですが、今回はサイドスタンドが損傷し、交換するということについて紹介したいと思います。
サイドスタンドの強度が低いバイク
まずサイドスタンドの強度については車種によっても違っていて、一番気をつけて欲しいのは特に外車です。
国産車よりもサイドスタンドの強度は弱めに設計されている車種もあるので、特に今から紹介するような無茶な使い方をして欲しくないと思います。
サイドスタンドターンとサイドスタンドの強度
サイドスタンドターンというのは一部のライダーに格好良く映るようで、しばしば行う人もいるのですがあまりおすすめしません。
- 左手をハンドルにおく
- 右手でリアをつかむ
- サイドスタンドを軸にターンさせる
というものですが、このサイドスタンドターンは数回であれば良いとしても何度もしているとほぼ確実にサイドスタンドは曲がってきます。
特に外車でサイドスタンドターンをしていくと劣化は早くなります。
サイドスタンドを立ててバイクのシートに座ることで曲がる?
バイクを停車させればとりあえずサイドスタンド立ててしまうというようにし、そのまま電話をしたり、話をすればバイクのシートに腰掛けるということになります。
この状態だとサイドスタンドに体重がかかることになりますが、通常はこの程度でサイドスタンドが曲がってくることはありません。
ただ安定性も良くないですし、状態によってはサイドスタンドが多少曲がることもなくはないのでセンタースタンドにしたほうが良いといえます。
またこの状態で両足を地面に接地させないようにし、バイクに全体重を乗せれば曲がる可能性は高くなります。
昔ですが、足を地面から離してサイドスタンドが突然折れたという人は1人いました。
バイク屋のよくやるサイドスタンドを使ったバイクの方向転換
バイク屋はバイクの方向転換をするときに
- サイドスタンドを立てる
- フロントのタイヤを浮かせる
- リアタイヤを引いたりしてサイドスタンドを軸に方向転換させる
というようにバイクを扱うこともあります。
このようなバイクの方向転換もすぐにサイドスタンドが曲がるということもありませんが、何度もすればサイドスタンドが曲がることもあります。
さすがに折れたということは聞きませんが、あまりしないほうが良いとはいえます。
サイドスタンドを出したまま発進してしまった
最近の車種ではあまりないですが、サイドスタンドが出たまま気づかないでバイクを発進させてしまうこともよくあります。
このときにはサイドスタンドが何かと当たるということもありますが、スピードやバイクの重量によってサイドスタンドに加わる衝撃力は変わってきます。
心配な場合には除いてみて、サイドスタンドやその付け根箇所にヒビなどが入っていないか確認してみてください。
手で動かしてみて安定度を点検しても良いと思います。
サイドスタンドの強度よりも怖い腐食
サイドスタンドというのは上のように極端な使い方をしなければそう折れたりもしないのですが、比較的よくあるのはサイドスタンドの付け根箇所の腐食です。
- サイドスタンドの付け根のネジなどが腐食する
- そのために突然サイドスタンドが不安定になったり、取れる
というような確率のほうが高いかもしれません。
比較的雨や泥のよく当たる箇所なので腐食は自然にしてきます。
また付け根自体が折れるということもあって、その場合には溶接などを行うので多少工賃は高くなってきます。
サイドスタンド交換と工賃
サイドスタンドというのは上のような異常な使い方をしなくても自然に曲がってきたり、劣化してくるものです。
ただ通常は乗り換えるまで交換をするようなパーツでもありませんが、サイドスタンドの交換というのはかなり簡単ですぐにできる作業でもあります。
工賃は2000円前後でしてくれるところも多いのですが、問題はサイドスタンド自体の費用です。
車種によってはパーツで何万もかかるものもあるので、やはりなるべく交換したくないパーツでもあります。
サイドスタンドの目的とセンタースタンド
多くの人は知っているかと思いますが、
- サイドスタンドは一時停車で使う仮のもの
- センタースタンドがメインのスタンド
となります。
ちょっとの間だけ止めるときにはサイドスタンドで良いのですが、自宅に駐車するというようなときにはセンタースタンドを使うようにしてください。
センタースタンドでは
- 二点止めなのでサイドスタンドよりも安定感がある
- リアタイヤが浮き、リアタイヤの変形を予防できる
- リアサスペンションの負荷も減らせる
というようになります。
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