特に大きなバイクになるほど取り回しには多くの人が苦労するようになります。

しかも坂道で取り回ししなければいけないようなこともあるわけですが、失敗すれば坂道の重力もあってバイクを転倒させてしまうこともあります。

 

坂道でのバイクの取り回しが平地と違うところ

 

一般的な取り回しであれば

 

  • 自身はバイクを下りてバイクの左側に立つ
  • 左手は左ハンドルを持つ
  • 右手は右ハンドルを持つ

 

というような感じになり、平地では問題はないかと思います。

坂道でも前方への取り回しはそこまで心配しなくても良いわけですが、後方方向への取り回しでは右手を右ハンドルから離すのでブレーキをかけることができなくなります。

そのため坂道では取り回し時に転倒させてしまう人も出てきます。

 

坂道での取り回しと右手

 

結論からいいますとあまりバイクの取り回しでは前方、後方でも右手はブレーキから離すべきではありません。

たとえばよくあるのは後方方向への取り回しではシート付近に右手を持っていき、右ハンドルを持たないようにするということですが、この取り回しは危険でなるべくやってはいけません。

では右手をハンドルに当てて坂道での取り回しをどうすれば良いのかについて解説をしていきます。

 

坂道での後方への取り回し方法

 

右手はブレーキを持ったまま取り回ししていきますが、その方法としては1つではありません。

 

  • バイクをやや左側に傾けて、自分は右側にやや傾き、腰でバイクを支える
  • バイクの右側に立つようにして取り回しする
  • すぐに取り回ししなくても良ければ、平地までそのまま行く

 

というような方法があります。

 

坂道の駐車場での取り回し方法

 

この他に駐車場自体にやや傾斜があったり、坂道のようになっているということもあります。

しかも狭いというときには頭から駐車してしまうとバックさせる取り回しをしなければ出るに出れません。

最も良いのはバックさせて駐車して出やすくすることかもしれませんが、事情によってバイクを前から入れてしまったときにどうして簡単にバック方向に取り回しして出るのかですが、

 

  • フロントフォークの反動をつけてバックさせていく
  • 車体を左にやや傾けて、体は右側に傾けた状態でバックさせる
  • 左側に立ち左手で左ハンドルを握り、右手をリアシート等に手をあてバックさせる

 

というような方法があります。

ちなみに1つめの方法はより詳しくすれば下のようになります。

 

  • バイクで前に進みフロントブレーキをかけてフロントフォークを沈める
  • フロントフォークがその反動で伸びる時の力を利用してバックする

 

バイクの基本からすれば2つめがまずおすすめになります。

ただし女性や力のない人は2つめだとしんどいので3つめの方法のほうが楽になるかと思います。

あくまでも2つめが難しいというときに3つめを選択するというように考えて欲しいと思います。

バイクの安定性からすれば3つめのほうが優れている方法であるからです。

リアシートを持つバックの仕方のコツとしては

 

  • 足のつま先は進行方向に向ける
  • 左手に力をあまり入れずに、右手で進行方向にバイクを押すように意識する

 

というもので、カニ歩きのようにならないようにして転倒しないようにすることになります。

人間は前方方向への足の運びはスムーズにできますが、カニ歩きのような変則的な足の運び方はもともと得意にできていないようです。

ただデメリットは力が必要なことになりますが、コツをつかむと腰の使い方などで楽にはできます。

たまにサイドスタンドを使って無理に方向転換する人もいます。

 

  • サイドスタンドを立てる
  • サイドスタンドを軸にバイクを回転させる

 

という方法ですが、この方法は何度も行うとサイドスタンドがへたってしまうのでバイク修理をしてきた者からすればまずするべきではない取り回しといって良いです。

 

半クラを利用した方向転換

 

坂道でもUターンができるほどのスペースがあれば半クラッチ状態で下のようにして方向転換する方法もあります。

 

  • バイクから下りた状態で行う
  • 半クラッチにする
  • 右回りでなく左回りでUターンをする

 

という方法です。

回転数の目安としては2000~3000にしていきますが、バイクの動力を利用できますので取り回しでは楽な部類に入るかと思います。

 

バイクと坂道での取り回しまとめ

 

バイクでいろいろな道を走り、また停車させるわけですが、特にバイクが大きくなるほど取り回しにはコツが必要となります。

そのため

 

  • 坂道ではなるべく駐車停車しない
  • 目的地が坂道であれば行かない
  • 砂利道での坂では特に駐車をなるべくしないようにする

 

というような意識も重要となってきます。

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