バッテリーの電圧が低くなるというような劣化はしばしば見られるのですが、逆に電圧が高くなるというような珍しいケースもあります。
バッテリーの電圧は一定程度で設定されているので、それを超える高い電圧になると不安になることもありますが、今回はその電圧が高くなる原因について解説をしたいと思います。
バッテリーの電圧が15Vを超えるほど高い!異常?
バッテリーの電圧は14V台というのが一般的な正常値とされることが多いのですが、15Vを超えるほど高いといったケースもあります。
このようなときには異常発電ではないかと疑うことも多いのですが、
- ヘッドライトなどを点灯させて14V台にまで電圧が低下するかどうか?
- さらに回転を上げていき電圧が安定するかどうか?
といったところも点検します。
両方とも満たすようであれば異常ではありませんので、ライト類の電球が切れないようであればそのまま使っていっても問題ありません。
バッテリーの高い電圧とレギュレーターの故障
バッテリーの電圧が高いときにまず故障を疑うのはレギュレーターとなります。
簡単にいえばバッテリーの電圧を調整するパーツなのですが、この故障によってバッテリーの電圧が高くなってくるということはよくあります。
そのときにはバッテリーの電圧は16Vを超えることも多いので、エンジンを冷やした状態で16Vを超えているかどうかというのは1つの故障の目安となってきます。
メーカーによってはバッテリーの電圧設定が異常に高いこともある?
ただ上のバッテリー電圧の数値はあくまでも目安です。
あるメーカーでは17V台のバッテリー電圧を正常値とマニュアルに記載されている車種もあるわけですが、要するにバッテリー電圧についてはまずマニュアルの数値と比較するべきということになります。
基本的に一般的なバッテリーの電圧よりも高いとしてもこのマニュアルの数値と矛盾していないようであれば特に問題ないというようにいって良いです。
高いバッテリー電圧とレギュレーター故障の症状
レギュレーターの故障によってバッテリーの電圧が高いときには電圧だけでなく他の症状もバイクに出てくることも多いです。
- 球切れが起きる
- 球が急に明るくなったり、暗くなったりと安定しない
- エンストしやすくなる
- アイドリングが不安定になる
- エンジンの始動が悪くなる
このような症状に心当たりがあればレギュレーターが故障している可能性もありますが、特に該当しないようであればとりあえずレギュレーターを原因とした現象ではないといえるでしょう。
レギュレーターの故障原因と電圧の高くなるタイミング
レギュレーターの故障といっても特に原因に心当たりがないというようなことも多いかもしれません。
レギュレーターは事故や転倒で突然故障するということもありますが、
- 年数
- 走行距離
- 屋外にある時間
- 走行中の振動
と4つの劣化や寿命が到来する原因があります。
つまり走行距離がなくても屋外にあるだけでも劣化していくわけです。
平均的には3~5万キロの走行距離で寿命を迎えるのがレギュレーターですが、道の状態や駐車場の屋根の有無など環境によって故障する時期が早くなるということも多いパーツといえます。
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