バイクで走っていると足などにレギュレーターの熱が伝わってくるという車種もありますが、あまりにも熱いので故障などが心配になってくることもあるかと思います。
レギュレーターが熱いように感じるときに正常と判断しても良いのかについて解説をしたいと思います。
レギュレーターが熱い!レギュレーターはなぜ熱くなるのか?
レギュレーターというのはどのようなパーツでしょうか?
バッテリーと深い関係のあるパーツなのですが、
- 電気を交流発電から直流に整流する役割
- 電装系とバッテリーの保護回路としての役割
- 電圧を一定に保つ役割
- バッテリーの充電が13.5V程度になるまでは流し、それ以上になるようであればカットする役割
- バッテリー充電を超える分は熱に変換する
つまり余剰電気がレギュレーターには出てくるのですが、これを熱に変換するようになります。
そのためにレギュレーターが熱くなるというわけです。
手で触れるのが難しいくらいに熱くなることもありますが、このような状態はむしろ正常で故障していないことの証拠でもあります。
レギュレーターは何度ほどになるのか?
ではレギュレーターは何度ほどまで熱くなるのでしょうか?
一般的に多いのは55度あたりまで高温になるというものです。
ただし熱くなりにくいタイプだと45度ほどでとどまるものもあります。
これ以上になるようなときには
- バッテリーが劣化していてレギュレーターに負荷がかかっている
- 配線不良
- 通風口のふさがり
- ファンの故障
なども考えられます。
レギュレーターが熱くならないと故障?
レギュレーターというのは熱くなるのが前提ですので、逆にいつまでも熱くならない方が故障ということも考えられます。
しかしエンジンをかけてすぐに熱くなるというわけでもありません。
- アイドリングではまだ熱くならない
- エンジンを回転させて最高までいっても熱くならないときには故障が強く疑われる
というように判断します。
レギュレーターが熱いと故障するのか?
レギュレーターは正常な状態で熱くなるというのはわかったとしてあまり熱くなると熱で故障しないか心配になってくるかと思います。
車種にもよりますが、
- レギュレーターを風によく当たる箇所に設置している
- 表面にフィンをつけている車種もある
ということである程度熱くなることを想定して作られているので熱の多くは問題ありませんが、風通しを良くできるのであればしたほうが良いことは良いです。
フィンなどは後付けできるので余裕があればやっても良いかと思います。
レギュレーターの熱さと故障の判断方法
レギュレーターというのは熱いからといって故障とはいえませんし、また熱くならないとしても確実に故障ともいえません。
確実な方法は電圧の測定をすることですが、測定ができないということであればバイクに出てくる症状でもある程度は判断ができます。
- 球切れが頻繁に起きる(ヘッドライトなどがすぐに切れる)
- 球が急に明るくなったり、暗くなったりと不安定になる
- バッテリー液が漏れる
- バッテリー充電が行われない
- しばらくは走れるもののバッテリーの充電がなくなるとエンストする
- エンストすればセルはしばらく回るもののエンジンはかからないようになる
- その後は押し掛けでもエンジンがかからないようになる
このような症状が出て入ればレギュレーターの故障の前兆も疑われますが、やはり絶対ではありません。
他に似たような症状を出すパーツの故障も考えられるからです。
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