冬眠、一定期間放置すればバイクのエンジンがかからないようになってしまうということはよくあります。
いわゆるバッテリー上がりという現象ですが、バッテリー上がりでは基本的にバッテリーの再充電といった方法では対処できません。
そのため今回はバッテリー上がりを予防する方法について解説をしたいと思います。
バッテリー上がりはどの程度の期間の放置で起きるのか?
バッテリー上がりについては実は明確な基準というのはありません。
というのもバッテリーの状態によって上がりまでの期間がかなり違うからです。
- バッテリーの生産国
- バッテリーの値段
- バッテリーの使用期間(古さ)
などで一般的にバッテリー上がりまでの期間は変わってくるということになります。
そのため品質の悪いものですと1週間放置するだけでもうエンジンがかからないといったこともあるわけですが、目安として標準的なバッテリーであれば2週間に1度の間隔で走行すれば上がるまでにはならないと思っておくと良いと思います。
バッテリー上がりの防止対策!アイドリングは効果ある?
バッテリー上がりの防止対策として
- アイドリングをする
- 短距離走行を繰り返す
というような方法もときどきいわれますが、結論からいいますと両方ともバッテリー上がりには効果がないどころか逆効果といったこともあります。
特にアイドリングでは充電よりも放電のほうが多くなるので、絶対にアイドリングだけでバッテリー上がりを防げると考えて欲しくありません。
また短距離走行も効果がないどころか、走行距離によってはやはり放電のほうが多くなるといったデメリットもあります。
エンジンをかけた後に走る距離や時間としては30分ほどが1つの目安となります。
つまり2週間に1度、30分ほど走ることがバッテリー上がりを防ぐ方法というようにいって良いわけです。
冬眠とバッテリー上がりの防止方法
ただ地方によっては真冬に完全に冬眠させて一切バイクに乗れないというようなこともあります。
このときに定期的にバイクで走るのは非現実的かもしれませんが、この場合にはバッテリー上がりも含めた冬眠方法を採用すれば放置していても何も問題はありません。
- バッテリーのマイナス端子のみを抜く
- 燃料コックのある車種であればコックも抜く
- コックのない車種であればできればガソリンタンクからガソリンを抜く
- できればブレーキやクラッチレバーもときどき動かす
このように冬眠させればバッテリー上がりとガソリンの劣化を防げるのでまた乗るときにトラブルを招くこともありません。
バッテリー上がりとともにガソリンの劣化もトラブルの原因とよくなるので必ず行うようにしてください。
バッテリー上がり防止に充電は効果ある?ない?
バッテリー上がりを起こしても充電すればまた使えたという話も聞くこともあるかもしれません。
2週間以上放置していたものの数ヶ月といった長期放置でなければ充電すればまたエンジンがかかるといったこともあります。
しかし放置期間が長いとバッテリーが完全に放電してしまっていることもあり、この場合には
- 充電もできない
- キックなどでもエンジンはかからない
というようになります。
もしダメ元でバッテリーを充電するのであれば
- エンジンを何とかかけて走るようにすれば多少は充電される
- ただし根本的に充電するにはホームセンターにあるバッテリーチャージャーを使う
というようにします。
チャージャーは3000ほどでもあるので、1つ持っておいても損はないと思います。
バッテリー上がり防止と補充電
バッテリーを冬眠時にも端子を外さないで定期的に充電していくという人もいるかと思います。
原理的に問題ありませんし、安いチャージャーでも行っていけますが実は結構大変だったりもします。
チャージャーも特に安いものだと一晩ずっと充電していかないといけませんし、そうでなくても数時間は充電をしなければいけません。
スタンド、バイクショップに持ち込みして充電してもらえるということもあるかもしれませんが、やはり同様に数時間は充電にかかってしまうことになります。
しかも1度冬の間に充電すれば良いということではなく定期的にしていく必要もあるので手間をかけられれば良い方法ですが、個人的には面倒に感じます。
バッテリー上がり防止を考えなくても良いバイクはあるのか?
バッテリー上がりをなるべく起こしにくいバイクにしたいというときにはインジェクション車が良いでしょう。
「インジェクション車の放置でエンジンがかからないときの解決法」
キャブレターよりもかなりバッテリーは上がりにくいといえますが、それでも完全なものでもありません。
バッテリー以外でも長期間乗らないと不具合が出てくるので、インジェクション車でもある程度はバイクに定期的に乗る必要はあります。
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