サーモスタットからクーラントが漏れてくるということもありますが、その原因や対処法について紹介したいと思います。
どのパターンに該当するのか記憶を元にして確認していってください。
サーモスタットのクーラント漏れで最も多い原因とは?
サーモスタットからのクーラント漏れでは原因がよくわからないということも多いかもしれませんが、まず迷えば疑うべき箇所がラジエターキャップからが原因で漏れるというパターンです。
このラジエターキャップに漏れの原因があるというのはかなり多いといっても良いです。
キャップということで単なるフタをイメージする人も多いのですが、実際には圧力によって漏れを防ぐバルブのような役割を果たします。
ラジエターキャップの点検については
- エンジンが冷えてからしないと火傷することもあるので注意する
- ラジエターキャップのスプリングのヘタリなどがないか点検する
キャップの中でもこのスプリングの劣化による圧力調整の不良による漏れが可能性として最も高いといえます。
もしよくわからなければとりあえずラジエターキャップの交換をすれば漏れが解消されることも多いはずです。
サーモスタットの寿命とは?
サーモスタットは劣化してくるといくつかの特定の症状を出すようになってきます。
- サーモスタットが故障すればバルブが開きっぱなしになりオーバークールになる
- 逆に故障でバルブが開かないようになり水温が上がりやすくなる
サーモスタットの寿命というのは何年程度と決まったところはないのですが、個体差によるところも大きいです。
上のような症状が出ればサーモスタットの故障を疑い、点検した後に交換というような流れとなります。
サーモスタットの症状で可能性が低いこととは?
上のようにサーモスタットの故障では水温の異常が見られますが、ほとんどが開きっぱなし、閉じっぱなしになるということです。
中途半端に開き方が変化してしまうということはあまりありませんので、水温計の針が乱高下する、やけに高い低いというときに故障を疑うというようになります。
サーモスタットの交換費用はどの程度かかる?
サーモスタットの交換作業自体は2時間程度なのでそう複雑なものでもないので工賃は異様に高いというほどでもありません。
ただし問題となるのはパーツの在庫がショップにないことが多いということです。
サーモスタット自体そう交換頻度が高いわけでもないので、取り置きしていないところもあって、その場合には取り寄せの日数もかかってくると思います。
そのためメーカーからパーツが届くまで数日は交換作業も開始できないことが多いかもしれません。
- サーモスタットのパーツ代 6000~7000円程度
- 交換工賃 2000~3000円程度
というのがだいたいの相場なのでそこまで深刻な交換パーツではないとわかります。
サーモスタットのカバーからのクーラント漏れでの対処法
サーモスタットでもカバー箇所の漏れであれば交換は必要ありません。
パッキンの劣化によるクーラント漏れなのでパッキンの交換だけで対処できます。
ショップに持ち込みしても数千円で交換してくれるはずなので、わからない人はすぐにショップに行くようにしましょう。
サーモスタットの交換とよく似た症状を出すパーツ
クーラントの循環がうまくいかないときにこのサーモスタットの故障が疑われるのですが、実はウォーターポンプが故障しているというような原因があることもあります。
特に古いバイクではウォーターポンプの劣化も疑っても良いかもしれません。
「ウォーターポンプの故障!オイル漏れ、異音、交換費用について解説」
ウォーターポンプの故障や異音の症状については上のページに解説しています。
該当している症状が出ていないかもチェックしてみて欲しいと思います。
アイドリングが不安定!サーモスタットが原因?
アイドリングが不安定になるときもサーモスタットの故障を疑う人もいますが、やはり症状としては水温の異常がメインであまり関係ないことのほうが多いといっても良いです。
アイドリング不調では原因がかなりの数あるのですが、
このようなページで説明していますような他の原因に該当していないかの点検のほうが確率は高いといえます。
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