空冷エンジンと水冷エンジンとでエンジンオイルの劣化速度が違うという話を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
そのためメーカー推奨のオイル交換の頻度やタイミングも違ってくるのですが、今回は空冷エンジンと水冷エンジンとでオイル交換でどのような違いがあるのかについて解説をしたいと思います。
空冷エンジンはオイル交換の頻度が高めになる?
知っている人も多いかと思いますが、空冷エンジンでは水冷よりも
- エンジンオイルの消費量が多くなる
- オイルの劣化も早くなる
という傾向があります。
そのため空冷ではエンジンオイルの交換も早めに行うというのがメーカー推奨とされています。
同じメーカー同士、また排気量も同じバイク同士で比較すると空冷エンジンのオイル交換の推奨は走行距離が水冷の60%程度とされていることが多いです。
なぜ空冷のオイル交換は早くなるのか?
そもそもなぜ空冷では水冷よりもエンジンオイルの劣化が早いのだろうと疑問に思う人も多いかもしれません。
劣化速度が早くなる理由はいくつかあるのですが、最大の理由はエンジンの冷却能力が空冷では低いことにあります。
そのため空冷エンジンでは冷却機能についてはよりエンジンオイルが働かないといけなくなり、その分だけオイルに負担をかけてしまうので劣化が早くなるというようになります。
2つの空冷エンジンのオイル交換タイミング
空冷のオイル交換で迷うことが多いのが
- メーカー推奨
- ショップ推奨
この2つのエンジンオイルの交換時期は違うことが多いのです。
空冷よりも水冷のほうが差は大きいことが多いのですが、費用や手間をかけることができたり、またバイクをとにかく大事にしたいというときには走行距離が短いほうを適用させると良いでしょう。
しかしそこまででなければ走行距離の大きいもののタイミングで交換すれば十分です。
目安はメーカー推奨のタイミングでオイル交換するということで構いません。
ただどうしてもバイクを大事にしたい人は
- 走行距離 3000キロ
- 経過時間 6ヶ月
のどちらかを満たすときにオイル交換をすればまず間違いありません。
エンジンオイルは走行距離がゼロでも紫外線や空気に触れることでも劣化するので、経過時間も交換時期の条件となってきます。
空冷エンジンとオイル交換時の症状
走行距離、経過時間以外にオイル交換の目安で挙がる症状としてはオイルの色が有力です。
エンジンオイルは劣化してきたり、汚れてくると色が変わるので確認しやすいところでもあります。
オイルの色が汚くなってくれば交換時期の目安と考えても良いでしょう。
季節や気温によって空冷エンジンのオイル交換の頻度を変えるべき?
基本的に空冷エンジンでもオイル交換の頻度はメーカー推奨で良いのですが、なるべく手間をかけたくないものの、それでもできるだけトラブルを予防したいというような人も多いかもしれません。
その場合は夏といった気温の高いときだけオイル交換の頻度を早めると良いでしょう。
上でもいいましたが空冷エンジンではオイル交換の冷却効果の役割が大きいのですが、その分だけ夏のオイル劣化は水冷よりも特に早い季節となります。
そのため
- 寒い時期はオイル交換をメーカー推奨にする
- 夏、夏前にはオイル交換を3000キロごとなど頻度を上げる
というように考えても良いでしょう。
空冷エンジンとオイル交換のメリット
オイル交換というのはオイル本来の機能を果たすことを期待するものです。
エンジンオイルの機能といえば
- 潤滑
- 洗浄
- 防腐
- 冷却
- 密閉
というものになりますが、まずこの機能回復や維持のためにオイル交換をします。
その他にも走行性の改善の効果も出てくることがあります。
- エンジン音が静かになる
- クラッチがなめらかになる
エンジンオイルを頻繁に交換する人はこのあたりの走行性を理由によく交換するという人もいます。
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