オイルフィルターを自分で交換するときに最も注意するべきポイントの1つが締め付け具合です。
たかがオイルフィルターの締め付けですが、許容範囲内に収まっていないとバイクの火災事故につながることもあります。
オイルフィルターの締め付けについては指とトルクを使うのですが、今回は火災などにつながらない正しい締め付けトルクでの締め方について解説したいと思います。
オイルフィルターの締め付け方法
オイルフィルターの締め付けですが、
- まずは指で軽く回して止まるまで回していく
- その後はレンチで4分の3回転させる
一般的にはこれで十分ですが、4分の3回転とはどの程度なのかについてもう少し説明をします。
オイルフィルターの締め付けトルク
オイルフィルターの説明書が手元にいくつもあるのですべて目を通してみると最も多いのが
- 10~14N・m
- Oリング接触後に4分の3回転
といったものです。
Oリング接触後に4分の3回転というのがやや曖昧ですが、10~12N・mの範囲内であることが多いです。
そのためオイルフィルターの締め付けに関しては握力のある人であればレンチも必要でなく強めに手で締めれば良い程度といえるでしょう。
オイルフィルターは締め付けすぎに注意?
オイルフィルターも定期的に交換もしていかないといけませんので、締め付けすぎで固着してしまうと次回交換で困ることもあります。
また最悪の場合にはフィルター自体がつぶれるということもあります。
ですので新しいフィルターのOリングにはエンジンオイルを軽く塗っておくと良いでしょう。
エンジンオイルを塗る効果としては
- フィルターの固着を防げる
- カバーと車体とのなじみを良くする
- オイル漏れを予防できる
と意外と多くのメリットもあります。
オイルフィルターの締め付けが緩いかどうかの確認方法
締めつけが強すぎれば変形してしまうこともありますが、緩すぎればオイル漏れが起きてくることもあります。
もし緩めに締めつけしていて多少不安を感じるときにはフィルターの交換後に数日してからオイル漏れが起きていないか確認すれば良いでしょう。
オイル漏れが起きていなければ締め付けが緩すぎるということではないといえます。
社外品のオイルフィルターのトルクがまったく違う
手元のオイルフィルターの説明書を見ていると社外品のものはいくつかトルクの数字が純正のものからかけ離れたものになっているのが散見されます。
このトルクの違いはOリングの太さや硬さの違いによって出てくることが多いのですが、たとえば
- 26N・m
- 24N・m
などですが、一般的に純正のオイルフィルターでは10~14N・mあたりのものが多いので不安になるかもしれません。
この場合
- 社外品のトルクにする
- 純正のトルクにする
- 社外品と純正のトルクの中間あたりにする
という選択肢があるのですが、基本的には社外品のトルクに設定したほうが無難といえます。
この場合純正の保証外とはなりますが、社外品の保証内にはなります。
中間トルクにすると両方の保証外となるので避けたほうが良いでしょう。
保証という意味ではオイルフィルターも純正にしたほうが良いのですが、社外品のフィルターではトルクの数値がずれたときには最低どちらかのトルクに合わせるというように考えてください。
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