マニュアル車のブレーキをかけるときというのはクラッチ操作のタイミングなどもよく考えていきましょう。
特にエンスト経験のある人はクラッチを握りすぎてバイクに負担をかける間違えた操作をしていることも多いです。
マニュアル車でブレーキング中にクラッチを握ったままは危ない?
ときどき減速中にクラッチを握ったままという人もいますが、いくつか危険性があります。
- 車体にダメージを与えていくのでバイクの寿命が縮む
- クラッチを切り続けることで車体が不安定になりふらつく
- タイヤがロックしてしまう
- エンジンブレーキが使えていないことになる
クラッチというのはあくまでもシフトダウンなどをするときにパッと使うべきもので、握りっぱなしというのはおすすめしません。
マニュアル車でのクラッチを正しく使ったブレーキング操作法
ではクラッチをどのように使っていくと正しく減速していけるのかについて紹介します。
信号が赤になったときに減速して停止していく用意をしていくときを想定していきますと、
- まずブレーキをかけて減速していく
- クラッチを握り4速にギアダウンし、その後すぐにクラッチを放す
- 速度が下がれば3速にし、その後すぐにクラッチを放す
- その後同じように2速というようにギアダウンを繰り返し、最後に停止する
というようにクラッチは握る、放すを繰り返していく必要があるということになります。
マニュアル車ではクラッチを使って1速にまでして停車するべき?
マニュアル車では停車するまでに必ず1速にまでクラッチを使って落とすということも必要ありません。
十分に減速できるようであればたとえば3速のまま停車しても良いわけです。
また3速で発進して低速走行が安定しないときには一旦2速に落とすというような操作でも問題ありません。
まず赤信号などでブレーキをかけて、そのときの減速程度や停止位置との関係を見極め、クラッチも使って徐々に減速していきます。
ギアというのは低くなるほどエンジンブレーキが強くかかるので、もっと減速しなければいけないというときにはギアダウンをしていくということになりますが、十分に減速できればシフトダウンを無理にしなくても良いということになります。
フロントとリアのブレーキ比率
シフトダウンする前にまずフロントとリアブレーキの2つを使って減速をしていきますが、このときはバランス良くフロントとリアを使うようにしなければいけません。
急制動という場面では
- フロントブレーキ 7割
- リアブレーキ 3割
が理想とされますが、急制動でもない普通の減速では5:5などでも構いません。
そのためある程度で良いのでバランス良く前後のブレーキをかけて、その後はシフトダウンによるエンジンブレーキに委ねていくという感じで問題ありません。
マニュアル車で一気に2つギアダウンするのは危険?
面倒かもしれませんが、マニュアル車では減速時のギアチェンジは1つずつ行います。
2つ一気にするとガクッとなり、最悪のケースでは転倒したりバイクから落ちるということもあります。
マニュアル車で何速かわからなくなる!どうギアを見極める?
クラッチとマニュアル車ということでは、減速中、あるいは発進時に今何速に入っているのかわからなくなるということもあります。
5速と4速は似ているので間違えるということもはじめは多いかもしれませんが、一般的にバイクに慣れてくればエンジン音や速度感覚で表示を見なくても今何速かはわかるようになります。
うっかり数え忘れするということもあるかもしれませんが、何度か感覚で何速かというのも練習していく中で慣れるようにしていきましょう。
<スポンサード リンク>