バイクは人気車種でも急に生産終了となってしまうこともあります。

最近は下のページでも紹介していますがヨーロッパの排ガス基準に適合させることを理由とした生産終了が相次いで起きました。

 

バイク生産終了が多い本当の理由!なぜ終了が増えた?

 

生産終了となってしまうと困るのが部品供給がストップしてしまうことで、代替品がなければ乗り続けることもできないというようなケースもあります。

今回は一般的にバイクの車種が生産終了となってしまったときに、部品供給はその後どの程度の期間行われることが多いのかについて紹介したいと思います。

 

バイク生産終了と部品供給の年数義務

 

メーカーには生産終了としてもすぐに部品供給をストップすることはできない法的規制がかけられています。

法的には製造者責任といわれるのですが、バイクには10年という規制がかけられます。

ただしこの10年の規制にかけられるのは

 

  • 重要保安部品
  • 機能を維持するために必ず必要な部品

 

に限られます。

そのためそのほかの外装パーツ、内装パーツといった外観部品類というのは生産終了とともに在庫が減っていき、比較的すぐに在庫切れとなってしまいます。

ちなみによくバイクの部品供給は生産終了後7年というように勘違いする人もいるのですが、これは家電部品であって車やバイクとはまた別の話となっています。

 

生産終了後ですぐに在庫なしになりやすいパーツとは?

 

基本的に転倒して破損しやすいパーツは在庫が早くなくなりやすいといって良いです。

たとえば

 

  • メーター
  • タンク
  • カウル

 

などといった箇所ですが、ライダーとしては自分でこのような部品をストックしていく必要もあります。

 

在庫なしの部品とバックオーダー

 

実際にはバイクの部品は生産終了から10年経過するまでに在庫なしとなることもあります。

その場合にはバックオーダーという制度の適用となります。

これはすぐに注文できないわけですが、ほかのライダーからも同じ部品の注文があったときにまとめて生産して届けるという仕組みです。

つまりほしい部品がしばらく待たないと入手できないということで、バックオーダーよりも自分でストックしておくほうが良いわけです。

 

生産終了、部品供給を心配するときにおすすめなバイクとは?

 

国内メーカーの生産終了も続くのでいつまで乗れるのか、部品供給が続くのかと不安になるときには海外製のバイクのほうが良いといえます。

国でいいますと英国製のバイクの部品供給は生産終了後も長い傾向もあり、日本製よりもそこは優れているといえます。

あと車種的には

 

  • ハーレー
  • BMW

 

も部品供給は長いです。

これらの国や車種だと部品供給という意味では日本製のバイクよりも長く乗れることになるかと思います。

ちなみにBMWなどは30年程度は部品供給が普通にあるということも多いです。

ただし海外メーカーの部品は単価が高く、ちょっとした部品交換をすれば工賃も含めると新しいバイクが買えるほどかかってしまうこともあります。

 

国内バイクメーカーの生産終了後の部品供給

 

ちなみに国内メーカーの部品供給について手に入れやすい順番に並べてみますと

 

  • スズキ
  • ホンダ、ヤマハ

 

ホンダは昔は部品供給体制がかなり良かったのですが、今はあまり期待できなくなっています。

スズキは若干古い車種でも入手しやすいという程度で、あとの国内メーカーはほぼ同じような状況といったところです。

 

部品供給ストップを恐れないための一生もののバイクにする方法

 

慣れたライダーであれば自分で生産終了後のことも想定して、適切な部品を自分でストックしておくという人はかなり多いと思いますし、私も保有するバイクのうち何台かはそのような方針をとっています。

もし一生ものにしたいバイクがあれば下のようにすればかなり長い期間は乗っていけるかと思います。

 

  • まったく同じ車種をもう1台保有しておく
  • エンジンだけさらにスペアで1つ買っておく

 

ここまでお金をかけられれば体力がなくなるまでそのバイクに乗れるというようにできることもかなり多いのではないかと思います。

 

バイクの生産終了と部品供給への考え方

 

国内バイクメーカーの部品供給はあまり良くないということですが、一部海外製のバイクの部品供給もスパンが短くなりつつあるのが現状です。

モデルチェンジのスパンを短くして、少しずつ早めに乗り換えしてもらいたいというのがメーカーの本音なのかもしれません。

生産終了後の部品供給がなくなる理由としては

 

  • 部品管理の費用がメーカーには負担
  • 排ガス規制などが昔よりも厳しくなるのが早くなり、あまり古いバイクに乗るのを推奨できない時代になりつつある

 

というところはあるのかもしれません。

生産終了のニュースを知るとライダーとしては不安になることもあるわけですが、スペアエンジンなど部品ストックに神経質にならなくても10年などというようなスパンでバイクを乗り換えするというような考え方であれば問題もないことが多いはずです。

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