信号待ちとともにバイクですり抜けしたくなるのが高速道路での渋滞中ではないかと思います。
ただ渋滞中はすり抜けしていると前にパトカーがいて捕まるというシーンも見たこともある人は多いのではないかと思いますが、高速道路であるいろいろなすり抜けは違法でしょうか？
路肩からのすり抜けは違法？
高速道路で渋滞になると本道は走行しにくいのですが路肩はがら空きということもあります。
車も路肩から渋滞をすり抜けする人もいますが、バイクでも同じく路肩走行ですり抜けしたくなる心理はよくわかります。
しかし路肩走行自体が違法となります。
路肩というのは危険回避の臨時的な走行レーンとなります。
つまり救急車など緊急車両しか走ってはいけないレーンとなりますのでバイクは走れません。
そのため渋滞のすり抜けに使うのは違法で、意外と高い減点があります。
高速道路での車線からのすり抜けも違法？
路肩といえば一番左からのすり抜けですが、車の右側からすり抜けするバイクもいます。
その場合は車線上を走行してすり抜けしていくということになりますが、これも違法となるでしょうか？
結論からいいますとパトカーなどがいると捕まる可能性があるとなります。
- 走行帯違反（20条）
- 車間距離不保持（26条）
- 追い越し違反（28、30条）
- 割り込み違反（32条）
- 安全運転義務違反（70条）
など該当する罰則はいくつか考えられます。
上の条文はすべて道路交通法を指しています。
つまりこのようにガチガチに条文があるので渋滞中の高速道路でのすり抜けは完全に合法な状態で行うことはまず無理ということです。
止められれば何かで切符を切られるようになっています。
また単純に車線上でのすり抜けは車の急な割り込みで事故になることもあります。
数多くの車を追いぬくので非常にリスクがあって危険な運転となります。
ハザードをつけながら高速ですり抜けするのはマナーが良い？
渋滞中のすり抜け中にずっとハザードをつけたままのバイクもいます。
休日などはサンデードライバーも多いですし、ハザードですり抜け中にドライバーに注意を促すという意味もあるようです。
ややすり抜け中の事故や接触防止には効果があるかもしれませんが、そもそも違法なのですり抜けをしている時点でマナーが良いとはとてもいえません。
高速でのすり抜け中のサイドミラーの接触はどうなる？
一般道でもありますがすり抜け中には車のサイドミラーとバイクのミラーとが接触してしまうことがあります。
非常に情けないことですが渋滞で追ってこれないので大抵のバイクは当て逃げをしてしまいます。
捕まらないだろうというように考えてしまうわけですが、最近はドライブレコーダーを積んでいる車も多いのでナンバーが録画されることも多いです。
ナンバーの都道府県、ひらがな、ナンバーとすべて認識できるようであれば証拠が揃うので警察が後日自宅にやってくるようになります。
すり抜けでもその場で謝罪するとおとがめなしということも多いのですが、逃げているので相手のドライバーもかなり立腹していることも多いのでトラブルが長引くこともあります。
高速でのすり抜け中に車と事故、過失割合はどうなる？
高速でのすり抜け中に車などと事故になることもあるわけですが、このようなときに過失割合はどのようになるでしょうか？
- 車は後方確認を怠った
- バイクは走行区分違反などを問われる
というようになります。
また車のどこに当たったのかも重要で、後部であればバイクの過失が増えることが多いのですが、側部だと車も悪いとなりやすくなります。
他にも
- 車が動いていたかどうか？
- ウインカーが出ていたのかどうか？
- バイクの走行箇所や速度
というところも過失割合に影響してきます。
他にバイクや車のドライブレコーダーの有無やお互いの証言も過失割合に大きく影響してくるのですが、車の後部への追突でなければ一般的に車の過失割合のほうが大きくなる傾向はあるもののバイクの過失もゼロになることはかなり少ないとなっています。
特にドライブレコーダーをつけていないバイクでは不利になることが多くなるといえるでしょう。
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