今回はバイクでもインジェクションによくある異音や音について解説をしていきます。
軽微であったり、まったく問題のない音もあるわけですが、何かの故障や不具合の前兆でないか確認していくことも重要です。
インジェクションと音!アクセルを回すとキーンと音がする
走行していてアクセルを回したときにだけキーンというやや甲高い音がするようなこともあります。
アクセルを戻すと音がしなくなるのも1つの特徴です。
結論からいいますとこの音は異常ではないので、音があまりにも大きくならなければそのまま乗っていても問題ありません。
燃料ポンプからの音であるケースも多いのですが、ある程度キーンというような音がする仕様のバイクも多いので問題はありません。
インジェクションとエンジンをかけたときのキーンという音
同じようなキーンという音でエンジンをかけたときにも聞こえてくることもあります。
電子的な音で異常ではないかと思ってしまう人もいるのですが、やはりこれも同じように異常でなく正常な音です。
音の出どころとしては燃料ポンプからというのが大半ですが、燃料ポンプが作動するときに鳴ってくる音です。
逆にこのキーンという音がしなくなると故障といえます。
他にも
- 各サーボモーターの作動音
- 燃料レギュレターの作動音
- タンクのエア抜きの音
ということもありますが、いずれにしてもやはり異常ではありません。
異常であるケースとしてはメーターパネルのファンを回転させるベアリングの固着でもキーンといったような電子音がすることもあります。
目安としてはメーター付近から音がするかどうかで確認していきますが、あまりメーター内のベアリングの固着というのは可能性としては高くありません。
インジェクションにブースタープラグをつけたときの排気音
ブースタープラグをつけると排気音が変わるのではと思っている人も多いかもしれませんが、排気音は特に変わらないというケースが多いと思います。
インジェクションと音!アクセルを戻すとパーンと音がする
アクセルを戻すときなどにパーンと破裂音のような異音がするのはアフターファイヤーと呼ばれる現象であることが多いです。
この現象の原因としては
- 生ガスの不良燃焼
- 気温が低いときに空気が濃くてガスの割合が低くなってしまう
などというようなことなどがあります。
単純にマフラー交換をしてその取付け不良ということも考えられますが、対策としては
- 混合気調整をする
- マフラーの取付け不良を改善する
などを行わないといけません。
放置すればエンジンなどにダメージが出てくることもありますので、なるべく早めに修理に出すようにしてください。
インジェクションと燃料ポンプの電子音の構造
燃料ポンプの作動音について最も質問されやすいのでより詳しく説明をします。
エンジン始動時に上でもいいましたキーンという電子音のようなものがするわけですが、このときに内部で行われている作動内容というのは
- 燃料タンク内のポンプで加圧される
- 燃料タンクからインジェクターまでの間が一定の圧力に達する
- エンジンが始動できる状態になる
しばしばインジェクターで燃料を加圧していると考える人は多いのですが、インジェクターには加圧機能はありません。
単なる開閉バルブとしての機能しかありません。
この一連の加圧システムのために数秒かかるのですが、このときのポンプの作動時にキーンと音がするというようになります。
よくイグニッションオンにした後数秒待つほうが良いといわれますが、この一連の作動完了を待つというのがその理由となります。
車種にもよりますがだいたい2秒ほどでセルスタートさせればスムーズにエンジンがかかるかと思います。
<スポンサード リンク>