バイクのフロントフォークにはアンダーブラケットというパーツが使われています。
名前をあまり聞いたこともないので、役割もよくわからないという人も多いかもしれません。
またアンダーブラケットはゆがみや変形といった不具合が出ることもまれにあるのですが、修理などについても解説をしたいと思います。
アンダーブラケットとは?
バイクには2本のフロントフォークがありますが、この2本をたばねるのがアンダーブラケットです。
フロントフォークには緩衝機能といって衝撃吸収の役割がありますが、このアンダーブラケットによって操舵機能を担えるようにしています。
フロントフォークが2本あってもその動きがバラバラであれば操作した方向に操舵できませんが、アンダーブラケットがたばねることでハンドルを切った方向にフロント回りが丸ごと動くようになります。
アンダーブラケットがゆがんだ?交換だけで良いの?
アンダーブラケットがゆがむというときもありますが、このときには多くの場合、
- トップブリッジ
- ステムシャフト
などもゆがみが出ているかと思います。
もしこのような他のパーツにもゆがみが出ていれば合わせてパーツ交換しなければいけません。
アンダーブラケットはすぐにゆがむ?
バイクの弱点の1つがアンダーブラケットとなります。
比較的簡単にゆがみが出るのですが、極端にいえば足で蹴っても曲がることもあります。
そのため転倒、壁にバイクが倒れるということでもゆがみが出てくることもあります。
このときにはパーツ交換を行うのですが、フレームにゆがみが出ていなければまだラッキーといえます。
アンダーブラケットの交換はまだ工賃が安く済むからです。
アンダーブラケットのゆがみの点検方法
アンダーブラケットにゆがみが出ているかどうかについては点検方法が一応あります。
- フロントフォークを外す
- アンダーブラケットの左右の固定位置が平行かどうかを点検する
というような方法です。
また目安としてはフレームのストッパーがゆがむほど転倒などを起こせば、アンダーブラケットもゆがんでいると考えることも多いです。
フロントフォークとアンダーブラケットのゆがみ
縁石などにぶつけたり、転倒ではフロントフォークのゆがみが出ることもありますが、アンダーブラケットも含めてゆがみの原因は複数考えられるので特定は難しいです。
- ハンドルとタイヤとの向きが狂っている
- フォーク自体の曲がりや変形
- アンダーブラケットのゆがみ
- ホイールベアリングのゆがみ
やはり転倒の状況にもよりますが、基本的には上から順番にゆがみや変形が出ていないか点検していくと良いでしょう。
上の順番は縁石にぶつけたときにまずゆがみが出やすい箇所から列挙しています。
特にホイールベアリングのゆがみでは振動とともに異音も出てきます。
異音がなければ他のパーツの変形などのほうが可能性は高いといえます。
アンダーブラケットとトップブリッジの固定度合い
フロントフォークを分解してみればアンダーブラケットやトップブリッジの固定度合いもわかりますが、稼働させてみれば意外とグラグラに感じるかもしれません。
これらのパーツの固定度合いは車種によっても意外と差があるのですが、基本的には
- ハンドルをストッパーに当てるまで切るとトップブリッジがさらに動く
- トップブリッジを回すとステムナットも緩む
というような車種は少なくありません。
フロントフォークの取付け方法ですが、まっすぐにつけるために
- クランプボルトを締める
- ステムナットを締める
- トップブリッジを締める
というような順番で行います。
アンダーブラケットの交換工賃の目安
アンダーブラケットのパーツ自体は意外と高くありませんので、問題は作業代といえます。
車体を持ち上げてフロントフォークを分解し、アンダーブラケットの交換やその他のパーツのゆがみのチェックも行います。
どこまで点検や交換をするのかにもよりますが、高くても2万までのショップであれば依頼しても良いかもしれません。
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