車ではよく内輪差ということが話題になりますが、バイクでも内輪差は少ないものの存在します。

車の内輪差では事故につながることもありますが、バイクの内輪差はそこまで事故の危険性があるともいえません。

 

内輪差とは?

 

内輪差というのはカーブのときに前輪と後輪との描く円弧の半径に生じる差を指します。

前輪よりも後輪のほうがより内側を通って曲がることを指しますが、車では

 

  • 人などを巻き込んでしまう
  • 縁石などにホイールが当たり自損になってしまう

 

というようなこともあります。

 

バイクに内輪差はあるのか?

 

バイクにも内輪差は一応あります。

ただ車やトラックと違って車体の長さがないので内輪差はかなり小さいです。

そのため通常は内輪差によって事故が起きることはかなりまれといって良いでしょう。

 

バイクの教習所でのクランク

 

バイクの教習所時代にクランクで大回りに回りなさいという指導を受けた記憶のある人もいるかもしれません。

これもバイクの多少なりともある内輪差を考えたカーブの方法で、大回りをしなければいけないほど細い道では内側をこする危険性もあるということを意味しています。

一般の公道ではそこまで内輪差によって接触事故を起こすほど細い道は少ないかもしれませんが、

 

  • カーブの先に歩行者がいた
  • カーブの先に車が対向車線にはみ出てきた

 

ということもあるので、事故にならない程度に大回りしたほうが良いこともあります。

 

バイクのカーブでの動きと内輪差

 

車とは違ってバイクではカーブで車体も少し曲がる方向に傾けます。

この車体を傾けるという動きも内輪差をより大きくする原因となります。

ただバイクの特性上は車体を傾けないとカーブはできませんし、自然な車体の傾けは行わないといけませんが、これによってカーブの角度がきついほどより内輪差が大きくなることを意味しています。

 

バイクの内輪差の計算方法

 

車の内輪差となると1メートル近くにもなるといわれていますが、バイクの内輪差はどのように計算できるでしょうか?

完全に計算する方法とはいえないかもしれませんが、概算で良いとするのであれば

 

  • カーブでの前輪の中心半径までの距離
  • カーブでの後輪の中心半径までの距離

 

の2つを測定し、引くと内輪差が出てきます。

車種によって内輪差は当然違ってきますが、基本的に大型バイクほど内輪差は大きくなってきます。

大型バイクでは30センチを超えてくることも多いのですが、前輪の段階で30センチの余裕があっても後輪がかすることもあるというようにいえます。

バイクでカーブするときには意外と余裕を持った距離を取らないと接触することもあるということがわかります。

<スポンサード リンク>