ブレーキフルードは走行距離や経過時間によって劣化していくようになります。
特に250cc以下など車検の必要のないバイクでは劣化したまま走行していることも多く、トラブルになることもあります。
バイクのブレーキフルードの交換時期の目安は?
ブレーキフルードは
- 走行距離 1万キロ
- 経過時間 24ヶ月ごと
が目安の交換時期となります。
ちょうど車検のタイミングと重なるので、合わせて交換や補充などをしてもらうと良いでしょう。
また同時にブレーキパッドの交換も行うと良いです。
車検義務のないバイクもこのようなタイミングで交換はしていくようにしましょう。
バイクのブレーキフルード交換方法
ブレーキフルードの交換は決して難しくありません。
プラスドライバー、レンチ、フルードキャッチャー、新しいブレーキフルードがあれば誰でも慣れれば交換できると思います。
- ドライバーでリザーブタンクのフタを外す
- フタのすぐ下にあるセパレター(ゴム製のものが多い)も外す
- セパレターに水分が付着していればウエスで拭き取る
- リザーブタンクにブレーキフルードを入れる
- キャリパーにあるブリュードドスクリューのキャップを指で外し、フルードキャッチャーを装着する
- ブリュードドスクリューをレンチで緩めて古いブレーキフルードが出るようにする
- ブレーキレバーを握る、離すを繰り返して古いブレーキフルードを排出する
- この排出中はリザーブタンクのフルード残量が減ってくるので常に半分以上になるように注意すること
- しばらくこのブレーキフルードの排出を続けて、排出されるブレーキフルードが透明になれば排出完了
- あとはセパレター、リザーブタンクのフタを元の通りに閉めて作業を終える
上の作業の中でレバーの開閉をするときにはセパレターはつけておくほうが良いです。
セパレタ-がない状態ではブレーキフルードがあふれたり、飛び出すこともあります。
ブレーキフルードの色と交換時期の目安
ブレーキフルードの交換について上の交換作業では透明なものを想定して説明しました。
しかし実際に販売されていることの多いブレーキフルードとしては
- 透明
- 黄色
というようなものが多いです。
黄色になったブレーキフルードではすぐに交換するべきともいえず、もともと黄色であれば異常な色ではありません。
そのため最初のブレーキフルードの色から変色していないかで交換かどうかは考えるべきとなります。
ブレーキフルード交換の工賃はどの程度?
しかし上のように手間をかけてブレーキフルードの交換をするのが面倒という人も多いかもしれません。
その場合にはブレーキパッドの交換も合わせてバイクショップに行ってもらうと良いでしょう。
- ブレーキフルード交換 工賃3000円前後
- ブレーキパッド交換 工賃5000円前後
というのが相場で、作業時間としては1時間もあれば2つとも終わると思います。
ブレーキフルードの漏れの原因
あまりないかもしれませんが、ときどきブレーキフルードがリザーブタンクなどから漏れてくるということもあります。
このときには
- ブレーキフルードが多すぎる
- リザーブタンクのフタやセパレターの劣化
- エアを噛んでいる
というようなことがよくある原因です。
ブレーキフルードの漏れは塗装に影響してきますし、また残量によっては事故にもつながりかねません。
バイクショップに持っていき原因を特定し、解消してもらうようにしましょう。
上のすべての原因に該当しなければバイク本体に原因のあることも考えられます。
フロントブレーキのエア抜きの方法
エアの話が出てきたのでフロントブレーキのエア抜きについても紹介します。
定期的にするほどの作業や点検でもないですが、
- ブレーキレバーを握ったときの感触が柔らかい
- ブレーキフルードの漏れなどエア噛みで支障が出ている
というようなときに行っていく作業となります。
フロントブレーキのエア抜きの作業方法としては
- ブレーキフルードを満タンにする
- ブリュードスクリューにブルードキャッチャーを設置する
- ブリュードスクリューを締めたままブレーキレバーの握る、離すを繰り返す
- ブレーキレバーを握ったままブリュードスクリューを45度ほど緩める
- この2つの作業を繰り返してフルードキャッチャーに排出される液体に気泡がなくなれば作業完了
やはりこのエア抜きの作業でもブレーキフルードの量が半分以上になっていることを確認しながら行うようにしてください。
ちなみにこのエア抜きという作業もショップに出せば工賃2000~3000円前後で行ってもらえます。
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