バイクのチョークは数年すると固着したように引けないようになることもあります。
引けても少しだけでもかなりの力が必要となることもあるわけですが、このようにチョークが固くて引けないようになればどのようにすれば修理できるのかについて解説をしたいと思います。
チョークが引けない!まずはワイヤーへの注油
チョークが引けないときにはまずワイヤーへの注油をして様子を見たいところです。
隙間がないので注油できないこともありますが、そのときにはワイヤーインジェクターがあれば使ってみると注油できることもあります。
チョークが引けない!ワイヤーの取り回し
次に確認して欲しいのはワイヤーの取り回しです。
一応どこかにワイヤーが引っかかっていないかも点検するようにしてください。
単純に取り回しを改善すればチョークが引けるようになることもよくあります。
チョークが引けない!ワイヤーの劣化が原因?
注油切れでチョークが引けないという次に考えられるのがワイヤーの劣化です。
目視してワイヤーに錆があるようであれば交換するようにしましょう。
ワイヤーの劣化の点検の確認方法ですが、
- ハンドルからキャブレターまでのワイヤーを確認する
- ワイヤーを手で軽くもむようにする
このようにしてみればチョークが一時的に引けるようになれば、かなりの確率でワイヤーの劣化が原因となっています。
ちなみに一時的に解消してもまたチョークが引けないようになるので、ワイヤーの交換が必要となります。
チョーク不良とワイヤー以外の原因
チョークが引けないときにはチョークの動作不良もありますが、この動作不良でよくある原因としては
- リターンスプリングが劣化している
- チョークワイヤのノブから浸水して動作がおかしくなる
というようなこともあります。
浸水のケースではやはりワイヤー自体の交換で通常は修理できるようになります。
まだチョークが引けないのが解消されないときの原因
ここまでやってみても特にチョークの引けないのが改善しないこともあります。
その場合には別の原因がからんできていることもあり、
- キャブレターのリンクの固着
- スターターバルブの固着(それぞれの気筒にある)
などが考えられます。
チョークが引けない原因を目視で点検する方法
あまり自信がなければここまででバイクショップに持っていくほうが良いかもしれません。
しかし自分でチョークが引けない原因を確認したいということもあるでしょう。
その場合にはパーツを取り外して原因の確認ができる状態に持っていく必要があります。
タンクを外し、キャブレターが見えるところまでいくとキャブレターのリンクの固着なども目視できるようになります。
この作業中はワイヤーの取り回しには注意してください。
キャブレターのリンクの固着を解消する方法
目視できたとしてキャブレターのリンク箇所の固着が原因とわかるときですが、その後は灯油につけて固着の解消をするという人もいます。
しかし灯油でゴムがダメになるので灯油は使わないほうが良いです。
- キャブクリーナー
- ガソリン
などにつけることで安全に固着をとるようにしていきましょう。
これでも取れないときには力で抜くのですが、チョークピストンは壊れてしまうのでその交換をすれば問題ありません。
本体が損傷しなければこのパーツ交換だけで元に戻るようになります。
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