バイクではよくトルクレンチが必要といわれますが、何本ほど必要で、その範囲はどの程度が妥当なのかということは気になるかと思います。
自分でバイクをいじらなければそうトルクレンチも必要ではありませんが、バイクを自分で触る人向けにトルクレンチの必要性について解説をします。
バイクいじりにトルクレンチは必要?
バイクを自分で整備するという人にとってはトルクレンチはまず必要といえます。
トルクレンチは通常2本もあれば十分だと思いますが、2本でも1万ほどになることもあるので費用はそこそこ痛いです。
バイクに最適なトルクレンチの範囲、レンジとは?
2本必要としてどのような範囲のトルクレンチが必要かということですが、
- 10~100Nm
- 40~200Nm
この2本があればたいていのバイクには問題ないかと思います。
トルクレンチを1本で済ませる方法
とはいえトルクレンチを2本も買えないという人もいるかと思いますが、そのときには1本で2本の役割を果たすものもあるのでそれを購入すれば良いでしょう。
私のおすすめは、東日トルクレンチのモトトルクです。
広い範囲をこれ1本で調整できるようになっているので比較的使っている人もよく見かけます。
安物のトルクレンチがダメな理由
ホームセンターなどではかなり安いトルクレンチも買えますが、すぐに折れるなどしてしまうことが多いです。
買った後の校正(メーカーに送り狂いの調整をしてもらうこと)サービスがあるかも重要な条件といえます。
- KTC
- 東日
- スナップオン
このあたりのトルクレンチは初心者でも使いやすく品質も優れていると思います。
初心者の場合にはプリセット型が特に使いやすいのではないかと思います。
トルクレンチなしでバイクを整備するとどうなるのか?
中にはトルクレンチなしでバイクを整備するという人もいるかもしれません。
まずは整備解説書を見て欲しいのですが、その中にはいくつかトルクレンチで締めることを推奨していることもあります。
メーカーによって特に指定している箇所なわけですが、この数値でない締め方は整備不良となってきて不具合につながることもあるといえます。
無難に考えれば自分でバイクをいじるときにはトルクレンチを持っておくべきといえるでしょう。
トルクレンチとともにボルトの管理もしっかりと行おう
トルクレンチを良いものにすればよく締まるという考えの人が多いですが、せっかくトルクレンチにこだわるのであればボルトにもこだわってほしいと思います。
- ボルトの砂、ホコリを極力取ってからつけるようにする
- ボルトの再利用はしない
- ボルトにオイル、潤滑剤をつけるのもNG
ボルトというのは1度使うと形が変形しているものですが、再利用することでいかに良質なトルクレンチで締めても緩まったり、もともと締まり切っていないというようになりがちです。
また潤滑剤も締め具合が狂うので基本的に使ってはいけません。
このあたりもトルクレンチの購入時に意識しておいて欲しいところです。
トルクレンチの使い方で注意したいポイント
トルクレンチの使い方でもボルトの緩まり方の速度は違ってきます。
またただボルトというのは強く締めれば良いということでもなく、箇所によっては締めすぎればスムーズに可動するべきパーツが動かない、ボルトが折れるというようなこともあります。
このあたりのボルトの締め具合がなかなか難しいのですが、一般的なボルトの使うときの意識としては
- 締めればまず良い
- ボルトを壊さないように締めれば良い
というようにいっても良いです。
しかし
- キャリパー
- フロントフォーク
- その他の足回り
このような箇所のボルトは本当は習熟したバイクショップに締めてもらうほうが無難は無難です。
中にはトルクレンチを使わなくて手で締めている人もいるかもしれませんが、習熟した人はボルトの感覚を覚えていてその感覚から適性に締めているということも多いのです。
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