フロートバルブが故障したかもと思うときには一定の症状があります。
キャブレターの分解も手間もかかるので原因をなるべく特定し、その後に作業にかかるようにしていきましょう。
フロートバルブとは?
キャブレターにはフロート室というところがありますが、ここはガソリンタンクとつながっています。
ガソリンはタンクからフロート室に行くようになりますが、そのガソリンの量を調整しているのがフロートバルブです。
フロート室にあるガソリンの水面に浮かぶようになっていて、満タンなどになれば水面も高いのでフロート室の穴をふさぐことでタンクからのガソリンが来ないようにします。
フロートバルブの故障での症状とは?
要するに上のようにフロートバルブが故障すればガソリン量の調整がうまくいかないようになるということですが、
- シリンダー内のガソリン量が異常になる
- キャブレターにガソリンが流れない
- キャブレターがオーバーフローしてしまう
というような症状はフロートバルブの不具合であることもあります。
ただキャブレター内の他のパーツの故障であることも多いので、外見や症状から完全にフロートバルブの故障かどうかを特定することは難しいです。
フロートバルブの故障でよくある不具合
フロートバルブが故障するときにどのような状態になることがあるのかということですが、
- フロートバルブの可動部に付着物がついて動作しにくくなっている
- フロートバルブの腐食、傷
- バブルシートの腐食
ということはよくあります。
他の周辺パーツの不具合といえば
- 燃料経路の錆
- フロートが破れている
- フロート室の通気孔が汚れている
- ガソリンコックの故障
などというようなこともあります。
フロートバルブの交換は難しい?工賃はどの程度?
フロートバルブの交換までかなりのパーツを外していかないといけませので、あまりバイクを触ったことのない人にはおすすめしない作業となります。
工具でも必要なものがいくつかあってやはりあまりおすすめしない作業となります。
フロートバルブ交換だけであればそう工賃も高くありませんが、症状からすればキャブレターのオーバーホールや周辺パーツの洗浄も合わせて行うほうが良いのですが、その場合には工賃は合わせて3万前後というようになります。
フロートバルブの故障や劣化が起きれば、年数的にその周辺パーツの汚れなども起きていることも多いので、分解してもらったときに気になる箇所の整備もしてもらうと良いでしょう。
フロートバルブ交換後もキャブレターからオーバーフロー
キャブレターからオーバーフローというときにはその原因は大きく分ければ3つとなります。
- フロートバルブの故障
- フロートレベルがメーカー規定値になっていない
- チェックバルブに傷やゴミが付着している
フロートバルブを交換した後もオーバーフローが改善されないときには残りの2箇所を再点検してみてください。
実際にフロートレベルを間違えているということもよくあります。
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