ステアリングダンパーを検討していて、その効果が気になる人は多いのではないでしょうか?
今回はステアリングダンパーについて解説したいと思います。
ステアリングダンパーの機能や役割とは?
まずステアリングダンパーの役割について説明します。
ネイキッドのバイクによくつけられているというイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実はそうでもありません。
サーキット走行、スポーツ走行を前提とするバイクにつけるという人が多いように思います。
ステアリングダンパーの役割としてはフロントフォークと基本的に同じで、
- ステアリングへの横方向からの衝撃によるハンドルのブレを和らげる
- 高速でコーナーに入るときにハンドルの切れ込み、そしてその反動によるハンドルの跳ね返りを防ぐ
- ハンドルの自然に直立するようにする機能を和らげる
というようなものがあります。
つまり一般道ではフロントフォークが機能していればまず必要のないものといえます。
ステアリングダンパーは一般道では邪魔?
サーキット走行を前提としないバイクでステアリングダンパーをつけるとどのようになるでしょうか?
結論からいいますとかえって邪魔になることが多いのですが、
- バイクの取り回しでのハンドル操作が重くなる
- 走行中のハンドル操作が重くなる
ということで、まず一般道しか走らないという場合には必要ないといえます。
取り回し時にハンドルが切れないことで転倒の原因にもなることもあります。
ただ高速道路では横風からの安定性は増すかもしれませんが、高速を下りればそのメリットもなくなり、デメリットが多いのでやはりつけるほどでもないといえます。
振動が強い!ステアリングダンパーで解決できる?
バイクのハンドルなどで走行中に振動を感じるというときもあります。
このようなケースではステアリングダンパーの取り付けを考える人もいますが、このような場合にはステアリングダンパーよりも、その他のパーツが原因で振動が起きているのでその解消のほうがまず良いです。
- タイヤ
- ステアリング
- フォーク
- エンジン系のトラブル
「エンジン振動が急に大きくなる!7つの原因と対策を徹底解説」
バイクの振動はステアリングダンパーでなく、根本的な原因を解決するようにしていきましょう。
ステアリングダンパーは車検に通るのか?
ステアリングダンパーの取り付けで気になるのは車検ではないかと思います。
純正でついていれば問題ないですが、後から取り付けしてもステアリングダンパーについては問題なく車検に通ることのほうが多いはずです。
ちなみに車検ではステアリングダンパーは指定部品(指定部品というのは保安基準に合致していれば変更しても(改造しても)良い部品のことを指します)に含まれていません。
ステアリングダンパーの取り付け方法
ステアリングダンパーの取り付けを自分でしないときにはバイクショップで行ってもらえます。
ただステアリングダンパーのパーツを他で購入してしまって、パーツの持ち込みによる取り付けを依頼するときには店によっては断られてしまうこともあります。
ただ取り付けの作業時間はそこまでかかりませんので、工賃自体は5000円前後というところが多いのではないかと思います。
ちなみにステアリングダンパーの取り付け場所についてはフレームに対して行います。
ごくまれにエンジンにつけて欲しいという人もいるわけですが、危険性もあって
- ステアリングダンパーを通じてエンジンに無理な力が加わることも出てくる
- その結果、エンジンにひびが入ることもある
ということでエンジンには一般的にステアリングダンパーはつけないようにします。
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