バイクの電気系のパーツの1つにオルタネーターがあります。
このオルタネーターもライダーの感覚からすれば突然故障することとなりますが、バッテリーの故障かどうかの判断がなかなか難しいといえます。
今回はオルタネーター故障について解説をしたいと思います。
オルタネーターとは何?その役割とは?
バイクはエンジンをかけると自分で発電する機能を持ちます。
その発電というのはエンジンの回転を利用して行います。
この発電する機能を担うのがオルタネーターと呼ばれるパーツです。
オルタネーターは磁石とコイルとで構成されていて、発電した電気は使われるわけですが、残ったものはバッテリーに充電されるようになります。
オルタネーター故障の症状とは?
ではオルタネーターが故障すればどのような症状が出てくるのか列挙してみます。
- エンジン始動後にメーターパネル内にバッテリーの形をしたイラストやチャージランプが点灯する
- バッテリーの充電不良
- エンジンがかからないようになる
- セルも回らないようになる
- 突然エンストするようになる
- バッテリーを交換してもまだエンストすることがある
ですが確実にオルタネーターの故障を判断するにはやはりテスターが一番良いです。
テスターは数千円で購入できますが、持っていない、自分で電圧の計測するのが面倒というときにはバイクショップに持ち込むことが良いです。
オルタネーター故障はよく起きる?
オルタネーターの故障とよく似た症状を出すものに、バッテリー、レギュレーターの故障があります。
エンジンの始動、灯火類などの異常が起きてオルタネーターの故障を疑うようになりますが、通常よくあるのは
- バッテリーの劣化
- レギュレーターの故障
- オルタネーターの故障
というような順番に多く起きます。
つまりオルタネーターの故障というのはそう起きることではないので、実際にはバッテリーやレギュレーターの故障をまず疑うほうが良いということがいえます。
オルタネーター故障と交換のタイミング
上のようにオルタネーターというのはそう故障するようなものでもありません。
もちろんオイルのように定期的に交換するようなものでもありませんが、
- 早いと5年程度で
- 通常は7~10年程度で
交換や修理が必要となってきます。
バイクの保管状態が良く、走行距離も多くなければ廃車まで交換しないというバイクもあるのではないかと思います。
オルタネーターが故障しているかの電圧での判断方法
オルタネーターと電圧からの故障かどうかの目安も一応紹介しておきます。
- エンジン始動後にバッテリー端子間の電圧が12V以下ならオルタネーターが故障している可能性がある
- エンジンかけ回転を3000rpm以上にしバッテリー端子間で14.5Vから14.8Vくらいならオルタネーターは正常
- 14V以下あるいは15Vを超えるようであればレギュレーターが故障している可能性がある
レギュレーターは電圧を一定の範囲内に保つ役割がありますが、そこから外れるようであればオルタネーターでなくレギュレーターの故障が疑われます。
オルタネーターとバッテリー交換後の判断
オルタネーターとともに混同しやすいのがバッテリーの劣化です。
よくあるのは
- バッテリー交換をする
- しばらくすればまたバッテリーの充電ができていないことに気づく
- そのためオルタネーター、レギュレーター、配線に不具合があることに気づく
ということです。
バッテリーは正常であったこともあるので、その分だけ費用は無駄になりますし、レギュレーターも交換してしまうとその費用も無駄になってくることもあります。
テスターがあれば良いのですが、このような悪循環が起きることもあって最初からバイクショップに持ち込むほうが良いことも多いのです。
オルタネーター修理と工賃
実際にオルタネーターが故障してしまっていればその修理代は高くつきます。
工賃とパーツ代とで合計4~5万ほどにはなってくるかと思います。
<スポンサード リンク>