バイクのレギュレーターは故障することもありますが、故障すればどのようになるのかよくわからないということが多いかもしれません。
今回はレギュレーターが故障したときの症状について紹介したいと思います。
レギュレーターの役割とは?
少し難しいですが、レギュレーターの役割を紹介します。
- 電気を交流発電から直流に整流する役割
- 電装系とバッテリーの保護回路としての役割
- 電圧を一定に保つ役割
- バッテリーの充電が13.5V程度になるまでは流し、それ以上になるようであればカットする役割
- バッテリー充電を超える分は熱に変換する
このような役割を果たしています。
つまりレギュレーターが故障すれば電圧が不安定になったりするようになるということです。
レギュレーターが故障したときの症状
まずはレギュレーターが故障したときの症状を紹介します。
- 球切れが頻繁に起きる(ヘッドライトなどがすぐに切れる)
- 球が急に明るくなったり、暗くなったりと不安定になる
- バッテリー液が漏れる
- バッテリー充電が行われない
- 過電流過充電
- エンジンを始動させても停止時と電圧の変化がない(上がらない)
- しばらくは走れるもののバッテリーの充電がなくなるとエンストする
- エンストすればセルはしばらく回るもののエンジンはかからないようになる
- その後は押し掛けでもエンジンがかからないようになる
ただこのような症状ではレギュレーターの故障を疑うこともできますが、確実にレギュレーターが故障しているかどうかを特定するにはテスター計測を行わないといけません。
レギュレーター故障をもし本当にしていれば
- 20キロ程度も走れば上のような症状が出てくる
- エンジン始動中にバッテリーのマイナスを抜くとエンストしてしまう
というような症状が出ればある程度レギュレーターの異常を感知することもできます。
レギュレーター故障の前兆はあるのか?
レギュレーターの故障による症状が出てくる前に前兆もありますが、結構微妙な前兆なので気づかないという人も多いかもしれません。
レギュレーターの劣化では異音や何か大きな音が出るというような前兆ではないので、なかなか気づかないことになります。
- 灯火類の点灯が明るくなったり、暗くなったりと不安定になることもある
- メーターも急に暗くなったりする
- アイドリングが不安定になる
- エンジン始動がしにくくなる
それぞれ初期段階では不安定になったりしてもすぐに元に戻るようなことが多いです。
そのためレギュレーター故障の前兆には気づけないことが多いのです。
またレギュレーター故障は突然起きて、前兆もまったくなくということもあります。
レギュレーター故障と異臭
レギュレーターが故障してしまうとバッテリー、灯火類も故障させてしまうこともあります。
バッテリーであればバッテリー液が沸騰して、破裂したり、液漏れが起きます。
この段階では比較的強い異臭がするはずなので、ここでレギュレーター故障などに気づければバッテリー交換までで済みます。
しかし気づけないと灯火類も故障させてしまうことになります。
バッテリー交換とレギュレーター
レギュレーターの故障とよく似た症状を出すのがバッテリーの劣化です。
そのためバッテリーをまず交換してしまう人もいますが、交換後もまだ症状が出てくることもあります。
このときにはレギュレーターの故障が起きている可能性はかなり高いです。
費用面で考えるとバッテリーをいきなり変えるよりも
- バイクショップでテスターによって症状の原因を特定する
- テスターを買ってしまう
というほうが安くなるはずです。
確実にバッテリー劣化が疑われるケース以外では、ショップにいってテスターを使って調べてもらうほうが安くつくかもしれません。
レギュレーター故障と原因の特定
レギュレーターやバッテリーなど故障箇所は正直テスターがないと特定が難しいです。
レギュレーター回りの故障でよくあるのがテスターを持っていない状態で怪しいと思う電気系パーツを交換していくことです。
運が悪いと何個ものパーツ交換をしても状態が正常に戻らないこともありますので、テスターを持っていない、自信がないという場合には素直にバイクショップに持っていくようにしてください。
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