車と同じようにバイクでも免許取得においてMTとATとがあります。
車ではすでにオートマが全盛で一部の業務用車両でしかミッション車はないとさえいっても良いのですが、バイクではどうでしょうか?
今回はバイクにおいてのMTとATとを比較して解説をしていきます。
バイクのMTとATとの違い
まずバイクに乗る上でMTとATとでどのような操作や感覚に違いがあるのかについて列挙していきます。
MTのバイク
- ギアやクラッチ操作が必要
- エンジンブレーキもしっかりとスピードを止める
- 坂道発進が難しい
- ATよりも複雑な操作をするのでバイクに乗っているという感覚を持ちやすい
- 半クラッチなどを使うことで低速時のバランスが取りやすい
ATのバイク
- ギアやクラッチの操作は必要でなく、基本的に自動
- エンジンブレーキの機能が弱め
- 坂道発進が簡単
- ATはスクーター式のバイクに多い
- アクセルとブレーキ操作だけでただ座っているという感覚になりやすく、バイクに乗っているという感覚は薄め
- 低速時のバランスが取りにくい
MTとAT!転倒しやすいバイクはどっち?
上のような操作性ですが、バイクを購入した後に転倒というのは多くの人が経験することです。
操作性は上のように違いますが、転倒については特にMTもATも違いはないと思います。
同じ人がMTとATに乗れば、同じ程度の回数転倒することになるので、転倒しにくさという意味では双方にそこまで違いはないと思って良いでしょう。
ただあえていえば下り坂ではエンジンブレーキがやや弱いということでATのほうが転倒しやすいといえる程度ではないでしょうか?
バイクの免許でMTとATどっちが簡単?
車の免許を取ったことのある人だとMTのほうが難しいという感覚の人は多いかもしれません。
しかしバイクにおいては実は逆で、MTのほうが免許は取りやすいとなっています。
この理由としては課題走行である
- 一本橋
- クランク
- スラローム
- S字
がATのほうが難しいからといえます。
上でも記載しましたが、低速時の車体バランスにおいてATは不利です。
- ニーグリップが使えない
- 出力コントロールが低速時に難しい(アクセルを回してもすぐに反応しない)
- 小径ホイールにより安定性に欠ける
といったところが理由となってATでは意外と通らない人が多いのです。
ATバイクでのバランスといえばハンドルと運転者のバランス感覚しか頼りにできないというようになります。
すでにMT免許を取った人でもATだと通る自信がないということもあるでしょう。
免許取得時には低速運転で採点されることが非常に多いので、低速時のバランスが取りにくいATでは3回も4回も同じ講習を受けないといけない人も出てきます。
バイクはMT、ATどっちを取るべき?
多くの人が知っているかと思いますがAT限定の免許にしてしまうとMTのバイクには乗れません。
ATバイクというのは主に現在のところスクーター式のバイクを指しますので、スクーターだけを乗るということであれば特に問題ないように思えます。
しかしバイク業界は流行り廃りが非常に激しいので、メーカー側もスクーターの売上が稼げないというようになれば生産中止にするということもまったくないわけでもありません。
しかも上のように免許取得では実はMTのほうが簡単というところもありますので、個人的には
- バイクの免許はMTでなるべく簡単に取得しておく
- バイク購入時にスクーターが良ければATのスクーターを選ぶ
- 万一スクーターの生産が止まればMTバイクに切り替える
というようにするのが最も賢い選択だと思います。
ATでバイク免許取得をすればMTバイクに乗れない?
もしATで免許を取得し、その後MTバイクに乗り換えたいというようになったときには車と同じように限定解除をしなければいけません。
限定解除には費用が5~7万程度かかります。
昔は限定解除で合格するのは5%という時代もありましたが、現在は一発で合格できる人も多くなっています。
個人的には8の字取りまわしをクリアできれば、あとは普通に運転できれば合格できるようになっていると思います。
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