車もそうですがバイクでも12ヶ月点検というものがあります。
法的な義務としては24ヶ月ごと(新車では36ヶ月)の車検にだけ出せば公道を走れるのですが、バイクの調子や不具合の予防という意味では12ヶ月点検というのはかなり重要なものになってきます。
今回はバイクの12ヶ月点検について項目や費用などから解説をしたいと思います。
バイクでの12ヶ月点検の点検項目とは?
まず12ヶ月点検の項目ですが、
- エンジンオイルの点検や交換
- 冷却液の点検や交換
- チェーンの遊びや張りの点検
- チェーンの注油や清掃
- タイヤの摩耗、空気圧の点検
- ブレーキの摩耗の点検
- クラッチワイヤーの注油
- エアクリーナーの清掃や交換
- 排気漏れの点検
- サスペンションの点検
- オイルフィルターの交換
- スプロケットの摩耗の点検
- バッテリーの点検や交換
- スパークプラグの点検や交換
このあたりの項目をしておくとかなり安心といえるでしょう。
ただ近い時期にたとえばエンジンオイルの交換などをしていれば12ヶ月点検でしなくても良いのですが、あまりバイクを自分で点検やメンテナンスしないときには一切をバイクショップの12ヶ月点検でしてもらうと良いでしょう。
バイクの12ヶ月点検と法的義務や罰則
24ヶ月ごとの車検については受けて通さないと公道を走れませんが、12ヶ月点検については
- 法的には努力義務
- 受けないとしても罰則はない
ということで捕まったり、警察に何か言われたりすることもありません。
主にバイクの調子や安全上の観点から行う点検であって、それ以上ではないということです。
バイクの12ヶ月点検の費用の相場
バイクのことを思えば12ヶ月点検といってもかなりの点検項目となりますので費用もかかってきます。
だいたい12ヶ月点検といえば2~3万というところが相場となってきますが、400ccを超えるような大型バイクほど3万をこえるなど高めの点検費用が相場と考えておくと良いでしょう。
費用はかかりますが、
- 12ヶ月点検で故障を未然に防げた
- 事故の原因を解消できた
というように点検を受けないでその後大きな故障を招き、さらに大きな修理費用がかかることを防げることもありますし、何よりもライダーの命を守ることにもなります。
バイクの12ヶ月点検の費用を安くする方法
バイクはライダー自身がメンテナンスをすることがベストです。
たとえば12ヶ月点検でも項目となってくるような
- エンジンオイル交換
- 冷却液の交換
- チェーンの注油
- スパークプラグの交換
などは一般の人でも簡単にできますし、その項目は自分で12ヶ月や24ヶ月点検に合わせて行わないと工賃も安くなりますし、また安全でもあります。
バイクの12ヶ月点検は必要?
法的には義務とまではいえないですし、罰則もないのですが、特にメンテナンスもしていない場合には12ヶ月点検はしていくほうが良いです。
- 突然バイクが大きな不具合を起こし、その修理費が大きくなる
- 安全とはいえない危険な状態でバイクに乗ることになる
というデメリットがあるからです。
どうしても費用的に受けられないときにはバイクの異音に注意し、異音を感じればすぐにバイクショップに相談するというのは最低限のメンテナンスといえます。
ただやはり最低でも1年に1度はプロにバイクを点検してもらうほうが良いことは良いです。
バイクでの12ヶ月点検と24ヶ月点検との違い
バイクも車と同様に12ヶ月と24ヶ月点検では点検目的が違うので項目も違ってくるとイメージすればわかりやすいです。
- 12ヶ月点検 安全上、あるいはバイクの状態維持のために必要な項目を主に点検
- 24ヶ月点検 車検に通すための点検、あるいは12ヶ月でも点検しない項目もフルに点検
このようにそれぞれの目的が違うので点検項目も違うとなります。
ディーラーなどで2つの点検を受ければ点検の分割という意味合いもあります。
たとえば
- 12ヶ月点検 24ヶ月点検の一部の点検をする
- 24ヶ月点検 12ヶ月点検で点検しなかったところを点検整備する
というような形です。
24ヶ月点検では車検に通らないと話にならないので、保安基準に満たない項目は基本的に点検や整備をすることになります。
あとは安全上致命的な項目も避けることはできません。
ただあともう少しパーツは持つというときにはライダーの意思によってそのパーツの点検や交換を先延ばしにして料金を安くすることもあります。
ライダーはあとどのくらいの期間そのパーツが持つのか覚えておき、その時期になると再び点検や整備にバイクを持ち込むことが必要となります。
バイクの12ヶ月点検はどの程度の時間がかかるの?
12ヶ月点検ではもっとも多いのは1泊かかるというようなパターンとなります。
たまたまバイクの点検台数が少ないのであればその日のうちに帰ってくるということもありますが、通常1日かけて帰るというようになるかと思います。
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