今回はトランスミッションにおけるカウンターシャフトの不具合や摩耗について解説をしていきます。
パーツもそこまで有名なものではないのでよくわからないという人も多いのではないかと思いますので、パーツの役割から説明をしていきます。
カウンターシャフトの役割とは?
まずカウンターシャフトというのはトランスミッションにおけるパーツで、変速を可能にするためのパーツといえます。
トランスミッションでは平行する2つのシャフトから成立しているのですが、
- メインシャフトはクランクシャフトから1次減速機構、クラッチを経た回転力を受け取る
- カウンターシャフトは後輪へ駆動力を渡す
という2本のシャフトがあります。
カウンターシャフトが摩耗するとどうなる?
カウンターシャフトがもし摩耗してくればスプロケットが空転するというようになることもあります。
スプロケットが空回りしているかどうかの確認方法ですが、
- リアタイヤを浮かせてエンジンをかけてギアを入れる
- エンジンをかけなくてもギアを入れて手でリアタイヤを回す
というようにして行います。
カウンターシャフトが摩耗するとアクセルの反応が遅くなる?
走行中にアクセルを開くと異音がしてすぐに加速が始まらないというようなこともあるかと思います。
このような症状が出るときにもカウンターシャフトの摩耗は疑われることもあります。
他には
- チェーンの摩耗
- スプロケットの摩耗
- ギアのかみ合わせの遊びが多くなっている
なども原因となりやすいのですが、カウンターシャフトも摩耗していないか目視で良いので点検してみましょう。
カウンターシャフトの摩耗、ガタと工賃
カウンターシャフトの摩耗、ガタが出れば交換することで対処します。
パーツ代はそこまで高くもないのですが、エンジンを下ろすことが必要となりますので工賃は高くなりがちです。
10~20万もかかることも少なくないので、実際には交換修理よりも廃車や乗り換えを検討する人のほうが多いように感じます。
つまりカウンターシャフトの耐久性とバイクの寿命とは密接に関係しているともいえるわけです。
カウンターシャフトの寿命を伸ばす方法
カウンターシャフトもそう摩耗するということもないのですが、やけに摩耗が早いバイクにはいくつかの共通点があります。
- チェーンのメンテナンス頻度が少ない
- カウンターシャフトへの砂やホコリの付着
- リアにハブダンパーがない車種
- 大型排気でトルクを重視した車種
砂やホコリが気になるときにはドライブチェーンの洗浄などを行うと良いでしょう。
またさらに気になる人はスプロケットとスプラインの接触箇所にグリスを塗っていくことも効果があります。
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