バイクのクーラント液が減るという現象に悩むこともしばしばあるかと思います。
単純にクーラント漏れが原因のこともありますが、漏れもなければ本当の原因もわからないということもあります。
クーラント液が割合頻繁に減ってしまう原因についていくつかパターンに分けて解説をしていきます。
クーラント液が減るのは異常?何年で補充するべきもの?
クーラント液というのは通常すぐに減るようなものではありません。
5年など補充もまったくしないで乗ることができるのが普通です。
あえて自然にクーラント液が減るとすれば蒸発が考えられますが、それでもすぐに補充しなければいけないものでもありません。
クーラント液が減る!まずは簡単に漏れをチェックしよう
クーラント液を補充したばかりでまた減っているというときにはまず漏れを疑うのが普通です。
よくあるのは
- 車体外部からクーラント液の漏れをチェックする
- エンジンの中にも漏れがないか点検する
というのがまず行うべき最初の作業となります。
この2つの点検をしてもクーラント液の漏れが確認できないこともありますが、さらに別の箇所の漏れを疑っていきます。
クーラント液が減るときの他の原因
次に簡単に漏れの確認ができない箇所を点検していきます。
点検していきたい箇所としては
- ラジエター
- ラジエターキャップ
- ラジエターにつないでいるホースや接合部からの漏れ
- ウォーターポンプのメカニカルシールの破損
これらの箇所はエンジンが冷えているときには漏れが出てきません。
そのためエンジンをかけたりしたあるときに急にクーラント液が減るということもあります。
シリンダーの漏れとクーラント液の減少
ラジエターよりもやややっかいなのはシリンダーなどからのクーラント液の漏れです。
この箇所からの漏れもときどき起こります。
- シリンダー
- ヘッドガスケット
これらのパーツに損傷があり、そのためにクーラント液が漏れるようになるという構造になります。
エンジンからのクーラント液の引き込みによる減少
いろいろなクーラント液からの漏れを確認し、それでも漏れの跡が見つからないというときもあります。
クーラント液というのはエンジンの温度によってリザーバータンクとエンジンとを行き来します。
- エンジンが冷えるとクーラント液はエンジンに行く
- エンジンが暖まるとタンクに行く
このときにエンジン内の空気が入りすぎることでエンジンのクーラント液が不足した状態になることもあります。
クーラント液をタンクに補充してもすぐになくなるときにまれにあるのは、空気によって従来エンジン内のクーラント液が不足していて、そのためにエンジンにクーラント液が急速に入ってしまったというようなケースです。
この場合は再度クーラント液を補充して様子を見るようにします。
それでもまだ何回かクーラント液が減る現象が続くようであれば別の異常の可能性もあるのでショップに修理に出すようにしてください。
転倒したときからクーラント液が減る!その原因とは?
通常クーラント液というのは密閉された空間内にあるので蒸発するといってもそう急激に減るものではありません。
しかし転倒するとクーラント液の減りが早くなるということもあります。
これは転倒してクーラント液が漏れたということでなく、転倒したときにリザーブタンクから漏れたということが多いです。
転倒した後も以前よりもクーラント液の漏れが早くなったように感じるのであれば別の箇所からの漏れが起きている可能性もあります。
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